- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620319070
感想・レビュー・書評
-
さすが元気で前向きな勝間さん。
世の中の動き、日本の問題点がよくわかります。
ぜひ読んでみて下さい。
どこをどう変えるべきか、何が出来るか。
投票に行かない若い人が多いが、それでは若い人のためになる政策が作られない。票田になると思えば政治家は動く!
流れを少しずつでも変えることって出来る!んですよね。
提言は、経験からワーキングマザーよりの発想ですが、少子化の時代にこれも必要でしょう。
保育園が足りず待機児童がこんなに多いのは、急いで解決すべきこと。
提言のすべてに同意しなくとも〜今後を考えるヒントになるはず。
対談のゲストも冴えてます!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
//破棄(2014.02)
//2009.3.7
勝間和代さんの本。対談部分もあるので、内容は少し軽めかな。30代の政治や日本に対するさめた評価がなぜそう考えられているのか。メディアなども含めて、今、普通に感じていてちょっと「おかしい」と思うこと「少子化」「教育」などの問題がわかりやすく解説されている。
ただ、著者が子持ちもワーキングマザーということもあり、女性から見た日本の制度をザックリ批評している点は、自分にとっては、やや濃い内容に感じた。
データをもとに掲載されているため、読みやすい。 -
勝間氏が日本において、何をしようとしているのか、海外においてなにをしようとしているのかが、よく分かった。
日本においては、教育に力を入れよう、その手段として教育を無料化(大学まで含めて)しようという提言があるが、ドイツが第2次大戦において、教育権を手放さなかったというのが思い起こされる。シンガポールが教育で立国しているように、日本も教育へ金を投資すべき崖っぷちにきているのだ。
[private]
以下注目点
P.49 ラテラルシンキング
マッキンゼーのようなコンサルティング会社は、いわば顧客の問題設定を疑うのが仕事です。問題設定自体が正しいのならば、その会社がとっくに解決できているはずですから。
P.90 悪気はない
政治家とか官僚の方って、基本的に悪気はないという発想なんです。ただ、悪気はないんだけれど正しい情報は知らない。人間、正しい情報を知ったら、そんなにバカじゃないので、正しく動くんですよ。なので、正しい情報を知らせるというのが一番いいのかなあって思ってます。
P.96 自立のためのポイントは、お金+手に職
資格だけじゃなくていいんですが、組み合わせでもいいですけど。経理と英語ができます、とか。それで600万円は難しくないんですよ。経理だけ、英語だけだと難しいんですけど。
P.100 非正規雇用問題の解決は、正社員化
でもそのためには、正社員で今ひとつの人たちの給料をさげないといけないわけで。
P.122 「やってメリットがある」という段階では、大多数はやらない。
「やらなければデメリットがある」という段階まで追い込まれないと、状況は大きく動きません。
P.125 起こってくれる上司
どれだけぎゃあぎゃあ怒ってくれる上司に出会えるかどうかで、能力の伸びはかなり変わります。
P.132 女性採用比率が高い企業のほうが競争力が高い
多くの実証研究や分析で、同じ業種、同じ業態であれば、日米ともに、女性採用比率が高い企業のほうが競争力が高いという結果があります。
P.140 ダイバーシティ
なぜ外資系では女性の活用が、ダイバーシティが進んでいるかというと、もう課長レベルから、ダイバーシティ推進が評価制度のなかで義務になっているからです。ダイバーシティをやらないと、人事上、ペナルティがきます。やっていると褒められるのではなく、やらないと昇進できないのです。
P.158 経済の、社会の、そして政治の目的
私たち自身が最大限に能力を発揮しながら、私たちの子ども世代、孫世代をより幸福にすること。
P.204 教育の無償化
機会平等のため、格差を是正するためには教育が必要。教育の機会を平等にするためには、教育の無償化。
P.216 アメリカとヨーロッパ
各自に自助努力を要求するが、その代わり階級移動が容易なアメリカ型と、階級の存在はある程度仕方がないと許容し、リーダーたちがノブレス・オブリージュ(フランス語で、「高貴な義務」)を発揮して階級の低い人たちの人権や生活を守りながら共同で発展していこうとするヨーロッパ型があるわけです。
P.225 南北問題の参考書
「最底辺の10億人の人々」(日経BP社)「貧困の終焉」(早川書房)
P.227 地政学
「銃・病原菌・鉄」ジャレッド・ダイアモンド
[/private] -
この本はよかった。ある意味勝間さんはすごく女性的で母親的な人なんだと思う。そのことが分かったというだけでもこの本を読んで良かったなあと感じる。
-
勝間和代が、女性差別問題(わたしには、社会的な差別があるとは思えないが)については西原理恵子と、ワーキング・プアについては雨宮処凛と対談。彼女の得意分野の経済と違い、社会問題についての論述はいつもの切れが無く残念。
-
ゲストの西原理恵子の四コマ漫画が爆笑
内容的には「国民の半分は女性なんだから偏見を持たずに女性が働ける環境を作るべき」「非正規雇用にはダメな人間だからなったわけではなく、がんばっても正規雇用になれなかった人もいるので、均等待遇を図るべき」「高齢者と若者の対立構造を変えるための政策を行うべき」といった感じの政策提言本ですかね。
勝間和代本だから読んだものの自分が著者に求めているのは違うんだな。 -
男女雇用格差、フリーター問題などから、現在、日本が直面している資本主義の問題点を分かりやすく説明。出来る範囲での解決策を勝間さんなりに提案した本。色々考えさせられます。
-
・女性差別
・フリーターの貧困問題
・正規・非正規格差
長らく「積ん読」だったのだが、思い立って読んでみた。
すると、知らなかったことだらけ。
とても興味深く、そして、憤りを感じながら読むことができた。
娘を持つ父親としては、身につまされる話ばかりであった。
このような事実を知っているのと知らないのとでは、考え方に大きな違いが出る。
まずは「知ること」から始めよう。 -
勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan。勝間和代先生の著書。勝間和代先生の視点から日本社会の問題点や改善すべき点をわかりやすく解説されています。特に男女共同参画社会の実現に向けたご提言が参考になりました。男女平等社会、女性活躍社会は女性のためのものではなくて、男性にとっても女性にとってもプラスになるもの。男尊女卑社会や女性差別社会が続くことは、男性にとっても女性にとってもマイナス。
-
自己啓発書のベスト・セラーを多く生み出してきた著者が、現代の日本が直面している問題に切り込んだ本です。
まず、グローバル時代における日本の働き方について、著者の考えが表明されます。次に、マンガ家の西原理恵子との対談を挟んで、ワーキング・マザーや子育て支援の問題が、さらに作家の雨宮花凛との対談を挟んで、ワーキング・プアなどの貧困問題が取り上げられています。
女性の社会進出の問題を扱った章で、著者はみずからを「もったいないじゃないか」論者だと表現していますが、この言葉は本書における著者のスタンスを象徴的に表わしているように感じます。つまり、本書で扱われているさまざまな社会問題に対して、著者がこれまでの著書で提唱してきたライフ・ハックの考え方を応用することで、問題をきちんと分析し、適切な解決策を探っていこうとしているように思います。
また、雨宮との対談の中で、貧困問題に関して政策の立案や実現にかかわる協力者がいないかと著者が尋ねると、雨宮が社民党と共産党の2党になってしまうと答えているのも印象的でした。ここにも、貧困問題をイデオロギーの問題としてではなく、ピースミール的に現実的な解決策へ向けての歩みを探っていくようなスタンスで捉えようとする、著者の立場が見られます。
ただし、本書の最後で著者自身が途上国支援の困難さについて触れていることに典型的に見られるように、著者の合理的な立場からの取り組みが、価値観の相違を含む問題に対して無条件に適用されるべきなのかという問題は、なおも残されるのではないでしょうか。そうした方法で問題の解決を図ろうとすること自体が、全面的なグローバル化への要求になっているのではないかという反省を忘れてはならないように思います。