犬と猫 ペットたちの昭和・平成・令和

著者 :
  • 毎日新聞出版
3.33
  • (0)
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 25
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620326498

作品紹介・あらすじ

動物愛護管理センター長がひもとく日本の犬猫・殺処分史。
人と動物の関係を問い直す、大宅賞作家渾身の書き下ろし。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読みやすさを考えてだろうが、ノンフィクション的な内容のフィクションになっており、どっちつかずの印象なのが残念。
    データを生かすなら、ノンフィクションで読みたかったが、そうすると検証レポートのようになってしまうのだろうか。

    全体的には星3つだが、この本を読んだことで、飼い猫にマイクロチップを付けようと決意できたので、ありがとう分でプラス1。

    獣医師として動物愛護管理センターに長く勤める主人公を中心に、ペットを取り巻く環境や法の変遷を描いており、流れを掴みやすかった。

    死なせなければならない犬猫が1匹でも減って欲しいという思いが伝わり共感度も高かった。

    野犬狩りが行われていた時代や、殺処分数値が1日80匹もいた時代に比べたら、現在はずいぶん状況が改善している。数値だけでなく、苦しまずに死なせる方法なども含め、改善スピードが早いことに驚いた。
    比較するのも変だが、夫婦別姓や同性婚、難民支援より余程改善が早いような。
    犬猫嫌いな人もいるが、法律改正は、人に関することより反対が出にくくて、改正しやすいのかも。

    地域の保護活動グループができてきたことや、犬猫番組や本や漫画の存在も大きいだろう。
    著名人が保護犬猫を飼って情報発信したり、本を書いたり、写真や動画をアップするのも追い風になっただろう。

    ただ、順調に下降してきた数値が、コロナで再び上昇しないか、著者が心配していることが執筆のきっかけだったらしい。

    譲渡会などが難しくなっており、経済的に飼えなくなる人も出てくるだろうと。ボランティアグループの経済状況も悪化していると。

    心配が杞憂に終わることを祈る。



  • 狂犬病の実態に慄く。発症したら100%死に至るとか知らなかった。
    しかしコロナのせいで新規にペット飼う人増えて、今まで飼っていたペットを棄てる人も増えたのは、事実だろうなあと思うけど理解できない。犬を棄てるくらいなら旦那棄てるわ。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

昭和43(1968)年、長野市生まれ。ノンフィクション作家。明治薬科大学在学中の平成4(1992)年、『毒蛇』(TBSブリタニカ・文春文庫)で第1回開高健賞奨励賞を受賞。平成11(1999)年、『朱鷺の遺言』(中央公論社・中公文庫)で、第30回大宅壮一ノン

「2010年 『ひめゆり 沖縄からのメッセージ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小林照幸の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×