数学の認知科学

  • 丸善出版
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (640ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784621065044

作品紹介・あらすじ

スービタイズ、認知的無意識、概念メタファー、実無限と可能無限…認知科学から数学を考える。

感想・レビュー・書評

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  • たとえば、地球以外にも知的生命体がいるとして、その知的生命体も数学は間違いなく正しいと考えるのだろうか?もしかしたら、そうとも限らないのではないだろうか・・・。
    そんな風に考えたことのある人におススメの本だと思います。

    本書では、数学基礎論っぽいテーマを題材に、「人間は数学をいくつかのメタファーを行ったり来たりしながら構築している」ということを述べています。

    文章が冗長で、ときどき何が言いたいのかよくわからないところがあったので、1点減点しています。

    ただ、無味乾燥な数学的記述の裏には、こんな思考の過程があるんだよ、というのをトレースしている感があり、むしろ明確でわかりやすい数学の教科書みたいな感じでした。

    これを読んでいて、なにか別の似たような感覚を覚えさせる本があったな・・・と思ったのですが、それは「物理数学の直感的方法」という本であったことを思い出しました。何か通じるものがあるのかもしれません。

    数学×認知科学という学際領域の本を読むのは初めてだったので(・・・というか、認知科学も読んだことがないので)、とても新鮮な読書経験でした。もうちょっとこの方向性で掘り下げいきたいと思える一冊でした。

  • 超限数、グラニュー数あたりが面白かった。後は実数の話。スービタイズというのは、以前はあまり興味がなかったけれど、考えてみれば、生得的に存在しているのが不思議。数学がメタファーであること。そして、受け入れるのが困難であり、いまだに腑に落ちないのが、数学は客観的にでなく、人間固有のものであるということである。動物でも、スービタイズはある。私もハトの研究をしていた時に、数学は別の形をしていると思っていたが、それは、公理が違うから、という理由であった。でも、確かに、公理を認める数学はギリシアで発祥したといわれているし、確かにそうなんだけど。。。でも、分量が多いけど、内容は薄いかなという気もした。

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