都市の鍼治療: 元クリチバ市長の都市再生術

  • 丸善出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (123ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784621076149

感想・レビュー・書評

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  • 伝説となっているブラジル クリチバの街づくりをした市長が自身の哲学をエッセイ風に語るもの。都市計画というと大きなジオラマを使ってどれだけ大掛かりに夢の都市を語るかということのようなイメージもあるが、本書はそんな大掛かりな変化だけでなく「鍼治療」のようにピンポイントにしっかりとした刺激を与えれば、都市生活が変わることを語る。その語り口は人間に対する優しさで溢れている。
    我が故郷、文化不毛の土地名古屋でも広小路通という市の中心を歩行者天国にする取り組みがやっと行われているが作者はそれを70年代に既に行なっている。
    各都市を旅行した経験も豊富なようで、ハチ公像や築地市場も登場する。新鮮な感性と頭の柔らかさには感服。いまはAmazonではマーケットプレイスでしか買えないようなのが残念。「人間都市クリチバ」もご参照ください。

  • お金をかけない都市再生という感じでしょうか? 日本の地方都市でも出来るはずなのにやっていないことがいっぱいありそうです。電車から駐車場、タクシーまで一体化された料金支払いの仕組みというのは目標として掲げられているだけみたいだから、日本が先回りすることもできると思う。電車と路線バスを競合させないというのも、それはそうなのですが、歴史的経緯で難しい時もありそうな。電車とバスの棲み分けの方法としては、放射状の電車と、同心円状のバス路線というのがありがちなのですが、道路網について放射状と同心円状の古くさい都市デザインという風な記述がありました。具体的にどう問題なのかの説明が省略されていて、ピンと来ませんでした。
    30秒間隔でバスが来るという仕組みについての詳細を知りたかったのですが、別の本に当たらないとならないようです。

  • クリチバ市長として今日の姿に作り上げたレルネル氏のエッセイ。

    素敵なエピソードがいくつも披露されています。

    日本の都市についての感想を述べられていますが、まさにその通りだと思います。

    氏の英知の源が分かる本だといえます。

  • 名前と表紙がイカスでしょ。

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