言語科学の百科事典

著者 : 鈴木良次 畠山雄二

• 丸善 (2006年7月14日発売)

感想・レビュー・書評

[22hj041さんの感想 · 2022年11月28日]

真に学際的・科学的な言語学事典である。

[別府さんの感想 · 2015年6月22日]

【メモ】
素人でも読みやすい書き方。

【内容説明】
　「言語」にはさまざまな側面がある。言語システムの面では統語的、意味的、そして音声的な側面がある。さらに言語を扱っている学問領域は多岐にわたり、人文社会学系の学問はもちろん、医学や工学、そして生物学もさまざまな形で言語と関わっている。また、私たち人間が使っている自然言語のほかに、コンピュータで使われている人工言語もあれば、人間以外の動物が持つ言語もある。このようにさまざまな「顔」をもつ「言語」を、包括的・網羅的に紹介する待望の書。
　「言語」について分からないことがあったら直ぐに手に取ってもらえる、そんな便利でかつ役に立つ、これまでにない「言語科学」の百科事典。
　360の中項目数を収載し、一項目を見開き2ページで解説。図版やグラフ･表を取り込み、ビジュアルに展開する。巻末には素朴な疑問に応える付録を多数掲載。
＜http://pub.maruzen.co.jp/book_magazine/gengo_hyakka/＞

【HP誤植〔誤変換〕メモ】
丸善のHPに掲載された目次のうち、第二編「教育学編」の中の第一章「認知科学と第ニ言語獲得」。
『二（漢数字）』を『ニ（片仮名）』で代用してしまっている。


【目次】
刊行にあたって（鈴木良次）　[i-iii]
まえがき（畠山雄二）　[iv-vi]
編集委員一覧　vii
執筆者一覧　ix
目　　次　[x-xvii]
言語科学のロードマップ　xviii

1.　人文科学編
1-1. 統語論　003
1-2. 意味論　025
1-3. 形態論　047
1-4. 音韻論　069
1-5. ミニマリスト・プログラム　091
1-6. 主辞駆動句構造文法　113
1-7. 語彙意味論　135
1-8. 認知言語学　157

2.　教育学編
2-1. 認知科学と第二言語獲得　181
2-2. 関連科学（言語情報処理と脳科学）と第二言語処理・第二言語理解　203
2-3. 教室第二言語習得と外国語教育学　225
2-4. 外国語教育学の新しい分野：ESPと早期英語教育　247

3.　日本語学編
3-1. 日本語の音声　271
3-2. 日本語の文法　293
3-3. 日本語の語彙　315
3-4. 日本語のバリエーション　337

4.　社会科学編
4-1. 社会と言語　361
4-2. 地域と言語　383
4-3. 歴史と言語　405
4-4. 文化と言語　427

5.　生物学編
5-1. 言語を可能にする生物学的前適応　451
5-2. 言語を可能にする進化・発達要因　473
5-3. 言語に関連する遺伝子群と神経機構　495
5-4. 言語の構成論的研究　517

6.　医 学 編
6-1. 言語脳機能と障害　541
6-2. 視覚言語　563
6-3. 音声言語　585
6-4. 脳機能計測と解析　607

7.　工 学 編
7-1. コンピュータと言語　631
7-2. 自然言語処理　653
7-3. ロボットと言語　675
7-4. 手書き文字認識　697

8.　人間学編
8-1. 文学と言語　721
8-2. 音楽と言語　743
8-3. 哲学と言語　765
8-4. 論理と言語　787

付録
1.　世界の言語地図　
2.　方言の分布地図　
3.　鳥の歌の伝承，方言の形成，学習の制約　
4.　ボディ・ランゲージ　
5.　指文字　
6.　文字を書くこと・読むこと：点字　
7.　脳構造と脳活動　
8.　脳の部位と機能の対応および視覚・聴覚・構音にかかわる器官　

索引　 [828-862]

著者プロフィール

前金工大

「2020年 『知っておきたい 医工計測技術入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」