- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784621083093
作品紹介・あらすじ
相対性理論の定番教科書の待望の改訂版。難解とされる相対性理論であるが、本書の記述はやさしくていねいであり、初心者が、基礎的な物理概念と実験の意味を理解しつつ、きちんと勉強する際の最適の教科書である。本書は「物理法則の座標系からの解放」という一般相対論の本質にもかかわる立場をとる。重要な概念は、繰り返し別の観点から説明し、混同しやすいところは面倒をいとわず注意を促している。また、章末には多くの練習問題を難易度の順に配した。改訂版では、近年の観測から明らかになった、ブラックホールの物理や重力波の観測、宇宙論についての新たな進展を盛り込んだ。
感想・レビュー・書評
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特殊及び一般相対論の入門書。8章が理論解説で残りの4章がそれの応用編となっている。
一応、相対論の易しい本ということになっていて、実際とても分かりやすいと思う。相対論的力学についての解説はないが、ベクトル解析・テンソル解析にはそれぞれに章を割いて解説してあり、特に一形式の物理的な描像は勉強になった。章末問題は数も豊富(1章につき20-30問程度)で、本文の確認のような問題から程度の高い問題まで含まれている(巻末にヒント・略解付き)。9章からの応用編は、興味深い話題をかなり詳しく扱っていて読んでいて面白いが、難易度もやや高い。途中で分からなくなってしまったので、別の入門書を読んでからもう一度読もうと思う。
1 特殊相対論
2 特殊相対論におけるベクトル解析
3 特殊相対論におけるテンソル解析
4 特殊相対論における完全流体
5 曲率の導入
6 曲った多様体
7 曲った時空での物理
8 アインシュタイン方程式
9 重力波
10 球対称星
11 シュワルツシルト幾何学とブラックホール
12 宇宙論詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
体感的な中身の割合は「特殊相対論:一般相対論:天文学への応用=1:4:5」くらい,アインシュタイン方程式が半分くらいに位置する。