- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784621301685
感想・レビュー・書評
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人が直観的に理解できないことが数学をやる上で難しいことを、進化論とからめながら数学史を通して説明。最終的には数学教育にまで論が及んでいる。例えば確率・統計の分野だと、それこそ平均値と中央値の違いとか、サンプルが偏っているデータからの分析とか、一見正しそうに思えても論理的には間違いなケースは良くある。「一見正しそうに思える」という直観は人が進化の過程で得たものだから(このケースだと、いちいち立ち止まっていろんな前提を考慮して意思決定するより、今わかっている情報だけでえいやと決めちゃった方が生存確率が高かった)、うまくやるのは難しいよねという話。
この指摘は実用的だと思う。それこそ統計、ゲーム理論のような人間行動系の分野やコンピュータサイエンスなどは特に。よって指摘それ自体は興味深かった。ただ、ではどうしましょうという話はあまりなかった。
論点が広くて、結構分量も多いので、読むのはしんどかった。進化論的な話が主題なら、数学史の説明をもっとコンパクトにするとか、テーマがもっと明確になる構成だったら読みやすかったかも。 -
本館開架(シラバス掲載) [数学 -- 歴史]
http://opac.lib.saga-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB25824549 -
請求記号 410.4/A 79
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まもなく配架予定