Earth for All 万人のための地球: 『成長の限界』から50年 ローマクラブ新レポート
- 丸善出版 (2022年12月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784621307670
作品紹介・あらすじ
1950年代以降の工業化社会の進展により,地球は地質学的な新時代である人新世に突入した.私たちの文明を支えるプラネタリーバウンダリーの境界内で,人類の繁栄は可能だろうか?
50年前に『成長の限界』は地球の生態学的破壊と社会の崩壊の可能性ないしは蓋然性を警告した.本書では世界経済と地球システムとの関係を新たなシステムダイナミクスモデルに基づき分析し,最も大きな便益をもたらす筋道を究明する.
本書は貧困,不平等,女性のエンパワメント,食料,エネルギーに関する5つの方向転換の必要性を訴え,ウェルビーイング経済,普遍的基礎配当,社会的緊張の緩和といったシステム的アプローチを提示する.
これらの方向転換は人新世において新しい社会契約の基礎を形成する可能性さえあるだろう.本書が人類のために有益な指針となり,このたった一つの有限の惑星における文明の「21世紀的サバイバルガイド」となることを願っている.
【推薦のことば】
本書が明確に示しているのは、地球に住む人類の未来は、社会経済的な不平等を徹底的に是正し、富と権力をより公平に分配できるかにかかっているということだ。「万人のための地球」が実現する社会に向けた、私たちの長い旅に欠かせない一冊である。
トマ・ピケティ
『21世紀の資本』『A Brief History of Equality』著者
『万人のための地球』は、不平等と貧困を克服し、同時に気候変動と環境破壊から地球を救うという、現代における最大の難題に鋭く迫っている。経済の変革を求める本書の喫緊の呼びかけは、私たちのリーダーへの呼びかけでもある。私たち皆にとって必読の書である。
石井菜穂子
東京大学教授,理事/地球環境ファシリティ(GEF)元CEO
感想・レビュー・書評
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