巡礼コメディ旅日記――僕のサンティアゴ巡礼の道

  • みすず書房
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本棚登録 : 88
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622075349

作品紹介・あらすじ

著者のハーペイさんはドイツ人のコメディアン。20歳の頃からテレビ界に入り、人気者のエンターテイナーとしてがむしゃらに走りつづけてきた。2001年、37歳の夏、病気などをきっかけに自分の人生を見つめなおそうと、スペインのサンティアゴ巡礼道、またの名は「聖ヤコブの道」800kmを、一人で歩き通そうとくわだてる。本書は40日にわたってこの巡礼道を歩いた旅の日記であり、コメディ小説のようにも愉しめるノンフィクションだ。神を探し、自分を見つめる心の旅路。ときには鄙びた教会で生と死に思いをめぐらし、ときには居酒屋で仲間と朝まで大騒ぎ。サンティアゴ・デ・コンポステラ大聖堂へたどり着くまでに神は見つかるのか。2007年度ITB(国際旅行見本市)ブック・アワード最優秀紀行文学賞を受賞した、超話題作。

感想・レビュー・書評

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  • 実際に同じ巡礼を歩いた後に、読みました。全く同じルートなので、共感できる部分が多いかなぁと期待しましたが、思ってたほどではなく・・・。でも色々と思い出に浸りながら読むことはできました。

    • magatama33さん
      実際に歩かれたのですか!それは素晴らしい。
      実際に歩かれたのですか!それは素晴らしい。
      2012/04/20
    • リリーさん
      コメントありがとうございます。
      とても良い経験になったので、機会があれば是非!
      コメントありがとうございます。
      とても良い経験になったので、機会があれば是非!
      2012/04/20
  • 序盤、巡礼の道に挑戦するのに躊躇する気持ちが膨らんでしまう。
    ゴールが近づくにつれてきっと楽しくなっていくのだろうけれど、
    宿が確保できるのか人とのコミュニケーションは、とても心配。
    筆者は言葉が分かり過ぎることで困った状況にも陥っていたし、
    でも今はなんでもスマホで調べられて道に迷うこともあまりないだろうし、
    そう考えると昔の巡礼のもつ良さが無くなり、やや味気ない旅になってしまいそうな気もする。
    とりあえずは相当体を鍛えて、時間を確保して臨みたい道だなと再確認できた。
    読みごたえは、一人で自分と向き合っている期間のほうが苦しくて昔を思い出したり、今の苦境を嘆いたりする描写が多い序盤中盤の方があった気がするけれど、終盤楽しい旅の描写が多かったから読むペースが上がったのかもしれない。

  • 前半は意外と他の巡礼者と交流する気がない?と思って読んでたら、後半はアンとシーラと家族のような関係が自然とできて、会話も考えていることも深くなって行った感じ。
    体力に合わせてたまにバスに乗ったり、ストイックすぎないのが良かった。

  • 筆者は、ドイツの有名な芸人らしい。

  • 思索

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  • スペイン巡礼の、まさに「旅日記」。それ以上のものではない。著者はドイツの人気コメディアンで、本書は大ベストセラーだったとのことだが、そんな感じはあまりしない。笑いのセンスが違うんだろうか。巡礼の雰囲気は多少わかるが、これを読んで自分も是非とも行きたいという気にさせてくれるものではなかった。

  • 僕の旅の必携、薄っぺらいガイドブックに、こんなことが書いてある。何世紀もの昔から、人々は、文字どおりにも、また比喩的にも、ほかに道がないときには聖ヤコブをめざし旅に出る、と。



    公式のスタンプがもらえるのは、巡礼路沿いにある公認の巡礼宿と教会と修道院のみ。






    「この道って、みんな一度は、どこかでわあって泣きだすの。誰もそれから逃れられない。そのくらい遠いのよ、この道は。そのときは、ただ立ち止まって、大声で泣くだけ。あなたも、いつかわかるわ」





    フランチジェナ街道
    ピアチェンツァからローマ
    六百キロ





    もともとこの巡礼の旅というのは、日々新たに始まるものだ。ひとつの旅をずっと続けているというのではなく、小さな旅を無数に重ねているという感じ。僕は毎日新しく自分をモチベートしなくてはならない。この道が繰り返し巡礼に出してくる課題とは、「ただひたすらに自分自身であれ。それ以上でも、それ以下でもなく」ーーいま、僕はそう確信している。




    214
    何度読んでも読み切れない。

  •  ドイツで著名なコメディアンの巡礼記。日本でいえば、四国お遍路めぐりと言う感じ?
     著者が若くしてコメディアンとしてメディアに登場したいきさつから始まり、スペイン巡礼の旅のあれやこれや。さすが人気のコメディアン、飽きさせませんねえ。おもしろかった!!

  • ドイツの有名なコメディアンのハンス・ペーターさんのサンティアゴ・デ・コンポステーラへ巡礼の旅日記。談話室のロードムービーのお薦めでお薦めされてたので読んでみました。

    37歳で特にきちんと健康管理をしてる訳でもないザ・中年なハンス・ペーターさん(というか病み上がり)。そして特別信仰心が篤いというわけでもない・・・のにあの有名な「サンティアゴ巡礼の旅」へ。

    歩き始めてすぐ足が痛いと弱音を吐き、バスや列車で“ズルしてしまったり。(サンティアゴの手前100キロをちゃんと歩けば巡礼と認められるらしい)、巡礼宿を嫌って快適なホテルに宿泊したり、甘いものを食べたり飲んだり。「巡礼」という言葉の響きから想像されるストイックさは全くないペーターさん。自分のこれまでの人生や神の存在について、巡礼の旅の意味、そんなことを考えながら、黙々と歩いていく。

    ハンスさんは自分が「素晴らしい」と感じた人からはその振る舞いを見習おうとし、好きになれなかった人からは「他人の振りをみてわが振り治せ」とばかり、自分を戒めたりするんですが(すばらしい)、そんな風なハンスさんなので、仲間と歩くようになる旅の後半は、主に一人で歩いていた前半に比べて、態度の変化が印象的。

    自然体に近くなること=ありのままを受け止めること=神の存在を感じること、なのかな。

    道を道たらしめるゆえんは、ひとつどころにとどまらないこと(?だったかな)。

    そういえば以前読んだ本も「様々な人がずっと通り続ける」からこそ、「道は道である」というのがあったな・・・と思い、シンプルだけど深い言葉だと思いました。何故そこが「道」となったのか・・・。

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