習得への情熱―チェスから武術へ―:上達するための、僕の意識的学習法
- みすず書房 (2015年8月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622079224
感想・レビュー・書評
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学習を幼い頃から体験し続けたプロセスと結果。
チェスのチャンピオンまでの軌跡は学習における重大な考えを学べ、
後半の太極拳の話に加えて基礎を築いたあとの心の持ちようがいかに大事かを痛感させられる。
科学的にも証明されつつある学習の考えを実践してきた人の体験がすさまじい。
勝負にこだわった上で逆境を糧にしてきたからこそ真の平常心を持つことができたのだろう。
圧巻。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
#flier
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自分自身の失敗や成功、そしてプロセス、リカバリー方法について、ここまで冷静に分析している事が素晴らしい。
メンタルの要素についても、とても論理的で分かりやすい。
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よく、続けられる才能があるからこんなに素晴らしい記録が残せたとか、そこが天才だとか言われているのをきいてきたけど、何故続けられるのかが少しわかった。
こんなことを書いた人は初めてなのでは? -
HowTo本ではない。著者が習得する際に、どのように考え、どのように学んできたのかを語る内容。その考え方は微細で、概念というか、それぞれが文章を読み取る中でさまざまな気づきが得られる。
読み手の状態、度合いによって、学べる概念も変わってきそうな考え方なので、奥深い内容でした。
現状、気付いた内容はメモへ。-
How to本ではなく、著者が、どう感じ、どう考えて学んで行ったかが書かれている。
下手なところなら、「学び始める際は基礎の基礎の基礎から」...How to本ではなく、著者が、どう感じ、どう考えて学んで行ったかが書かれている。
下手なところなら、「学び始める際は基礎の基礎の基礎から」「細分化」など、本を読み進める中で、取り入れていきたい考え方が随所に出てくる。
勉強、技術の習得など学び方の本では秀逸だった。
詳細はメモへ。2021/08/14
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物事を習得するには、どんなジャンルであれ、日々の修練ってことを長ったらしく書いてある。
洋書は、体験や前置きが長すぎる。重要な部分は、本の10分の1程度しかない。それを探し出すのが一苦労。 -
結果よりも過程が大事とよくいわれるけど、
その根拠が分かった。
自分には能力がある、ないで判断しない。
今はなにもできないかもしれないけど、なんかいも練習することでできるようになる。
その出来るようになったことは、回りと比べたらできてないかも知れなくても
過去の自分と比べたら出来るようになってる!
その積み重ねが大事。
小さな円を描く
これは派手な技は目立つが、地味で基本的なことの方が大事ということだ。
何事も基礎が大事で基本を何回も繰り返すことで応用が出来るようになるし、逆に基本を疎かにすると
応用もなかなか上達はしない。
武術の試合のシーンは、心情など細かく描写されており
観戦してるかのようだった。
チェスの試合にしても武術の試合の話でも
過去のことをこと細かく描いてあり、こんなに細分化して描くのは簡単じゃないのではと思った。