明治日本の女たち (大人の本棚)

著者 : アリス・メイベルベーコン 矢口祐人 砂田恵理加

• みすず書房 (2003年9月1日発売)

作品紹介・あらすじ

女子留学生、山川捨松のホストファミリーとなった縁で津田梅子を知り、少女時代から日本への憧憬をはぐくんだアメリカ女性-著者は、1888年と99年に日本を訪れ、華族女学校や東京女子高等師範学校、のちには女子英学塾でも教鞭をとった。封建時代が去って、女性をとりまく環境も考え方も激しく変わりつつあった時代に、宮中の高貴なあたりから華族の上流夫人、都会の中流家庭の主婦、農婦、女学生まで近しくふれあった著者の、偏りのない視線がとらえた明治日本の女たち。それから1世紀のあいだに、この国はなにを獲得し、なにを失ってきたのだろうか。しだいに失われゆく古き日本の面影を愛惜の念をこめて点描しながらも、エキゾチックなものめずらしさを書きつらねた旅行記に終わらない、日本論・日本女性論。

感想・レビュー・書評

[どんぐりさんの感想 · 2021年4月11日]

現代女性は幸せなのかな？昔の日本はどーだったのだろーかと思いながら図書館で目に止まった1冊

とても面白かった。

外国人から見た日本人女性なので見たままのことが書かれている、そう見えるのかー、と思う部分もあるし、そんな事があったのかーと思う部分もある。

ほぼ100年経った、ルーツを知れたような感じもする。

[「書肆玉一」さんの感想 · 2016年12月15日]

伊勢BF

[あゆみさんの感想 · 2010年5月19日]

女子教育に携わった人の見た、当時の日本人女性の生き方。
日本紀行は数あれど、女性にここまでフォーカスが絞ってあるのは珍しいかな？　面白く読んだ。
しがらみまみれの上流女性より、中流下流女性が闊達。
西洋の方には、和食は栄養的にとても貧弱に見えた様子。当時の庶民の食べ物は今の和食とは勿論違うと思うけど…