社会言語学への招待:社会・文化・コミュニケーション

制作 : 田中春美  田中幸子 
  • ミネルヴァ書房
3.22
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本棚登録 : 61
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623026296

作品紹介・あらすじ

社会から見ることば、ことばから見る社会。さまざまな言語の姿に焦点をあて、人間の言語能力が社会でどのように現われているか、その複雑な関係を明らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • 社会言語学入門書。
    概論としてさらっと社会言語学の基礎的事項について書かれている。
    読みにくくなく、具体例も多く、とっつきやすいので今までの復習にもなった。

  •  地域方言、階級方言、男女差、年齢差などの変種から語用論など、社会言語学で扱われる基本的な分野、研究トピックに関してオーソドックスな説明が加えられた概説書。さらに言語の違いによる動物や色の持つイメージの差、非言語伝達なども紹介されている。
     簡潔かつ網羅的に社会言語学に関して触れられる点では良い入門書ではあるが、いかんせん10年以上前ということで、「ちくわ君」とか「パソ通」とか、古さと違和感を感じる。10年以上も経つとこういうことばは使われなくなるんだね、ということが分かる意味では社会言語学的に面白いのかもしれないけど。さらに、言語の性差の章も、偏りがあってとりつく島もないような章になっており、閉口してしまった。また、日本語と対照で挙げられる言語はほとんど英語で、「英語社会言語学」という感じになっているのもこの本の特徴となっている。UとNon-Uの話とかハックルベリーフィンとか、TrudgillとかLabovの研究などが出てくる。個人的には、「呼びかけ表現」の章が面白く、「どうしてVが『丁寧な』呼びかけとなったか」とか、「Robert Harrisという人が、それぞれの相手からどのように呼ばれるか」など、興味深い。「会話スタイル」の章の「熱中スタイルと思いやりスタイル」というのも面白かった。(09/05/07)

  • 言語と文化の関連性を相互に影響しあう、というスタンスの元、性別・年齢・社会的地位・人種・非言語伝達など様々な切り口から言語の違いや比較をした一冊。
    おもに英語についての言語学的な特徴を述べていて、英語学習をする人にとっては英語を母語としている人がどんな言語的フィルターを持って社会生活をしているかの理解に近づける内容が多い。
    言語がこんなに日常生活に影響を与えているとは、と興味が出ました。
    刊行年数が古いので日本語のデータが最新じゃないところくらいが難点でしょうか。

  • はじめて読んだ専門的な社会言語学の本。
    読み進めるの大変だったけど勉強になった。
    日本語というよりは英語の社会言語学寄りかな?
    ピジンとクレオールとか、階級方言とか興味深かった。
    手元に欲しい。

  • 2010

  • 男女言語差

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著者プロフィール

立教大学英米文学科卒、東京教育大学大学院文学修士、米国ブラウン大学Ph.D.(言語学)。南山大学名誉教授。専門分野は対照言語学、応用言語学など。著書は『言語学入門』(共著、大修館書店)、『現代言語学事典』(編集主幹、成美堂)、『社会言語学への招待』(共著、ミネルヴァ書房)など。

「2016年 『<増補新版>コミュニケーション能力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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