戦後ドイツ社会民主党史研究序説: 組織改革とゴ-デスベルク綱領への道 (MINERVA人文・社会科学叢書 90)
- ミネルヴァ書房 (2004年3月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
- / ISBN・EAN: 9784623039111
作品紹介・あらすじ
ドイツ社会民主党(SPD)は、1950年代は「万年野党」を運命づけられたかのような低迷状態にあったが、日本社会党とは異なり、1960年代に入ってブラント、シュミット政権につながる飛躍の時を迎えた。SPDを活性化したのが、本書で検討する1958年の組織改革と1959年のゴーデスベルク綱領制定を柱とする党改革であった。SPDが戦後停滞を余儀なくされた要因はどこにあったのか。それを克服する党改革運動はどこからいかなる主張を掲げて生まれてきたのか。党改革運動が当初は挫折を重ねたのはなぜか、また、それがいかにして1950年代末に実現するに至ったのか。本書はこれらの問題に留意しながら、一次資料を駆使して党改革実現過程を分析し、「改革派」がオレンハウアー党首を頂点とする「党官僚」を打倒した帰結と捉えられていた党改革に関する「通説」を修正した。