医療・福祉マネジメント: 福祉社会開発に向けて (MINERVA福祉専門職セミナー 17)
- ミネルヴァ書房 (2007年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
- / ISBN・EAN: 9784623047963
作品紹介・あらすじ
「PDCAサイクルを回せ」「問題指向から目標指向へ」などのマネジメントの原則と方法論は、医療・福祉の領域にも適応可能である。臨床レベルの「医療・福祉の統合」から、事業体レベルの「サービスの質向上と経営の両立」、「持続可能な社会」を目指す政策レベルまで、マネジメントを科学する。全体を捉えたい人、10年単位の大きな流れを知りたい人、新しい研究の視点を求める人に必読の1冊。初学者・実践家向けのコラムも充実。
感想・レビュー・書評
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How to本ではなく、マネジメントの観点から医療・福祉に関するあらゆること
の統合が試みられている本。医療・福祉分野の政策評価は測ることが難しいとされてきた。介護保険制度の導入により電子化されたデータがようやく蓄積され始め、これまでほとんど進まなかった「エビデンス」に基づく客観的データを用いた政策立案・研究等に繋がってゆくのではないかと期待したいところ。・・・そのような、「経験はあるがエビデンスのない状態」で、現実に課題は山積み、といった暗中模索な状態が自分の今の状況と重なり、医療費、少子高齢化、社会保障改革の問題には興味津々。『誰も書かなかった厚生省』『この子らを世の光に』『健康格差社会』ときて本書を読んだ理由は、前述の通りで、なんとか医療費、少子高齢化、社会保障改革の問題をひとつの枠組みでわかりやすく捉えて、自分の思考の枠組みにしたい。そればかりでなく、本書でマクロ・レベルにおける「科学的根拠に基づく実践(Evidence Baced Practice&Policy, EBP)」を俯瞰したのち、これに基づいてミクロ(個人)レベルで試みるあらゆる実践の根拠を構築をしたい、というせっぱつまったニーズを満たしてくれる1冊だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示