ミクロ経済学

著者 : 林貴志

• ミネルヴァ書房 (2007年4月1日発売)

作品紹介・あらすじ

定義・仮定を明確にし明解な数学モデルと言葉によって解説。個人の意思決定・市場理論から、初歩的なゲーム理論・社会的選択までかばーする。

感想・レビュー・書評

[osushitabetaiさんの感想 · 2012年12月7日]

分かりやすいです。15,16章の独占と寡占のパートをメインに読ませて頂きましたが、普通の中級テキストだったらサラッと流してドンドン説明してって、あーついてけねぇ･･･w、ってなるところをバックグラウンドから丁寧に説明してくれています。一通り中級レベルのミクロを終えた方でも、読めばきっと発見があるはず。ただ、絶版になっているのが惜しい･･･ミネルヴァ出版さん、よろしくお願いします(笑)

[33kyuさんの感想 · 2011年8月23日]

中級ミクロ経済学をここまでわかりやすく説明している本は他に無いのではないかと思います．
山崎昭ミクロや奥野ミクロなどひと通り読みましたが，直感的説明にかけてはこの本にかなわないでしょう．
随所で「要は・・・」「つまり・・・」と端的に要点を示してくれています．
しかも文章が小気味いいというか，読んでいて楽しいです．

欠点としては，標準的中級ミクロ経済学で扱う分野の全てを網羅しているわけではない点，索引がやや足りない点，誤植が多い点でしょうか．(誤植に関しては著者のHPにて正誤表が掲載してあります)

しかし，以上の欠点など，本書の有用さに比べれば非常に些細なものです．
私は大学院試験のための勉強に使用しましたが，もっと早く読むべきでした．オススメです．

[heromiyaさんの感想 · 2008年5月24日]

この教科書は，入門の次に読む本，として最適である．入門書で端折る事項を厳密に説明してくれる．また，2007年4月発行当時の最新の経済理論を反映した内容となっており，「入門書によく記述されている××は，現在では否定されいる」といった記述がよく見られる．ただし，誤植が多々見られるため，注意が必要．

著者プロフィール

2013年６月現在グラスゴー大学アダム・スミスビジネススクール教授

「2013年 『ミクロ経済学［増補版］』 で使われていた紹介文から引用しています。」