- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784623056682
作品紹介・あらすじ
高い離婚率と私生子たちの嘆き。許婚や婿養子の多さと内縁者の苦しみ。貧しさに追われながらも、自由恋愛主義と「家」制度のはざまに揺れた、大正時代のさまざまな家族の暮らしを浮き彫りにする。最近では、「昔の家族は良かった」という論調が盛んだが、それはかなり幻想に近い。本書では、多方面の資料から実態を検討し、これまでにない大正期の家族像の矛盾に迫る。
感想・レビュー・書評
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大正時代の世の中を、「家庭」を中心としてみる。
結婚の様子、子どもの就学、家族の娯楽など。
明治と昭和にはさまれたごく短い時代ではあったが、この頃に現在に連なる自立や自由の芽が培われたといえるらしい。
前時代から引き続く抑圧的な制度や風習と戦いながら、そうした自由な雰囲気を生み出そうとする時代だったのかと思う。
本書の中では女子教育の話もある。現在放送中の朝ドラ「ごちそうさん」では、女学校に通う女の子たちが出てくるが、そうした子たちは依然としてごく限られた、恵まれた子たちだったのだなー。(ドラマの舞台はちょうど本書で扱っている時代と同じころ) -
閲覧室 367.3||ユザ
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大正時代の家族の在り方を主に結婚・離婚の切り口から各種の切り口でまとめたもの。
コンパクトにまとまっていて、状況を概観しやすいのがありがたい。
『明治の結婚・明治の離婚』の続編であり、さらに『昭和前期の家族問題』と続く。 -
日本の家族って何だ?
と思って買ったはいいが、斜め読みしかしてません…Orz