「育メン」現象の社会学: 育児・子育て参加への希望を叶えるために

  • ミネルヴァ書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623066087

感想・レビュー・書評

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  • イクメン企画を実施するにあたって読んだ一冊。「イクメン」がどのような社会的背景の中で生まれてきたのか、きっちりとまとまった一冊だ。
     昨年12月に息子が産まれて以来、「イクメン」の言葉に妙に反応する自分がいる。「イクメン」が流行語のように流布し、「子どもいるお父さん=イクメン」でないとおかしいくらいの雰囲気すら感じる。しかし、「イクメン」もそう、少子化対策とかワークライフバランスもそう、言葉だけが先行していて具体策が出て来ないように感じる。「育児休暇制度」も器づくりに終始している。
     本書でも述べられているように、「イクメン」ともてはやされない時代、イクメンがいなくなる世界が理想だと思う。「イクウーマン」とは呼ばれない。男性が育児・子育てをどのように携わっていったらいいか、その時の夫婦のコミュニケーションのあり方も含めて、実践的なサロン活動を企画し、初パパとしてもぜひ学んでいきたいと思っている。

  • 父親の育児参加が持てはやされ、育メンという言葉が生まれて、それなりの月日が経ったようにも思うが、そんな男性の育児参加について、その時代遷移や社会現象、現状抱えている問題を詳細に分析した1冊。子どもの育児、教育には、男女問わず親の働き方や企業のあり方など、根本的な課題がまだまだ山積みですね。まぁ、ひとつひとつ解決していくしかないのですが…。

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著者プロフィール

*2013年4月現在お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科教授

「2013年 『「育メン」現象の社会学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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