情報サービス論:情報と人びとをつなぐ図書館員の専門性 (講座・図書館情報学)

制作 : 山口真也  千 錫烈  望月道浩 
  • ミネルヴァ書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623082582

作品紹介・あらすじ

本書は、司書資格取得者向けに編纂されたテキストであって、副読本として読める一冊である。とくに第3・4章の専門的理論は具体的例とともに紹介。また、第5章はレファレンスサービスを実践的に学ぶ練習問題を掲載し、司書資格科目にある「情報サービス論」と「情報サービス演習」の演習テキストにも一部活用できる。さらに、第6章を中心に2017年度より開始した「学校司書モデルカリキュラム」にも応じる書。

感想・レビュー・書評

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  • 本書ではレファレンスサービスについての概要と実践例を示されている。インターネットが普及し誰でも検索できるようになった現在において,図書館員の役割について考えさせられる。

  • 山本順一監修、山口真也・千錫烈・望月道浩編著『情報サービス論(講座・図書館情報学6)』(ミネルヴァ書房)
    2018.3.30初版第1刷発行

    【目次】
    はじめに
    第1章 情報社会と図書館の情報サービスーその意義
     1.情報社会と情報サービス
      1.1 「情報社会」・「情報サービス」とはなにか?
      1.2 より広い視野からみた情報サービスの価値
     2.「情報サービス」の価値を高めていくために
      2.1 情報サービスの市民的価値ー「情報サービス不要論」にどうこたえるか?
      2.2 ネット時代の情報サービスの価値とは?
     3.「情報サービス」の価値を広げていくために
      3.1 情報サービスの体制・サービス姿勢
      3.2 図書館の「外」への展開
     コラム 貧困によりそう情報サービスーホームレス支援の立場から図書館に期待すること
    第2章 図書館における情報サービスの種類
     1.「情報サービス」の種類
      1.1 レファレンスサービスとは?
      1.2 レフェラルサービスとは?
      1.3 カレントアウェアネスサービスとは?
      1.4 利用案内とは?
      1.5 読書案内・相談とは?
     2.館種別の情報サービスの意義・展開例・特徴
      2.1 国立図書館における情報サービス
      2.2 公共図書館における情報サービス
      2.3 大学図書館における情報サービス
      2.4 学校図書館における情報サービス
      2.5 専門図書館における情報サービス
     コラム 地域課題を解決するレファレンスー沖縄県立図書館「移民一世ルーツ調査」
    第3章 レファレンスサービスの理論と実際
     1.レファレンスサービスの定義
      1.1 図書館法・学校図書館法から見るレファレンスサービスの定義
      1.2 レファレンスサービスの変遷
     2.レファレンスサービスの種類
      2.1 レファレンスサービスの業務
      2.2 直接サービス
      2.3 間接サービス
      2.4 派生サービス
     3.レファレンスサービスの機能
      3.1 利用教育機能と情報提供機能
      3.2 図書館の種類とレファレンスサービスの機能
      3.3 保守理論か自由理論か
      3.4 新しいレファレンスサービスの機能
     4.情報探索行動
      4.1 情報探索行動とは何か
      4.2 情報探索と情報検索
      4.3 図書館における情報ニーズ
      4.4 図書館利用とインターネット利用
     5.レファレンスプロセス
      5.1 レファレンスプロセスのモデル
      5.2 レファレンスプロセスの各段階
     6.レファレンスインタビュー
      6.1 レファレンスインタビューの重要性
      6.2 レファレンス質問が不明瞭な理由
      6.3 レファレンスインタビューでの確認事項
      6.4 レファレンスインタビューの技法
      6.5 子ども達へのレファレンスインタビュー
      6.6 レファレンスサービスの限界
     7.レファレンスライブラリアンの資質とコレクションの構築
      7.1 情報のコンシェルジュ・情報のソムリエ
      7.2 専門知識とホスピタリティ
      7.3 フロアワークでのレファレンス対応
      7.4 PR活動に求められる資質
      7.5 研修の重要性
      7.6 レファレンスコレクションの構築
      7.7 レファレンスコレクションの排架方式
      7.8 レファレンスコレクションの組織化
     8.デジタルレファレンスサービス
      8.1 デジタルレファレンスサービスの定義
      8.2 各種デジタルレファレンスサービスのメリットとデメリット
      8.3 海外における事例ー協力レファレンスという体制
    第4章 情報検索の理論と方法
     1.コンピュータネットワークを利用した情報の探索
      1.1 論理演算子
      1.2 優先順位をつける演算子
      1.3 項目間の論理演算
      1.4 範囲指定
      1.5 トランケーション
     2.その他の演算子
      2.1 近接演算子
      2.2 ストップワード
      2.3 フレーズ検索
     3.自由語検索と統制語検索
      3.1 自由語(自然語)と統制語
      3.2 統制語検索ーシソーラスと件名標目表
     4.検索結果の評価
     コラム 情報サービスのスキルを社会で活かす
    第5章 各種情報源の特質と利用法・解説と評価
     1.情報サービスに活用できる各種情報源
      1.1 「一次資料」と「二次資料」ー二次資料の優位性
      1.2 二次資料の種類と特性
      1.3 二次資料を知るための情報源「三次資料」
      1.4 一次資料(図書)の活用方法
     2.文献調査に役立つ情報源の特性と利用法
      2.1 図書情報(書誌情報・所在情報)の探し方
      2.2 新聞・雑誌情報の探し方
     3.事実調査に役立つ情報源の特性と利用法
      3.1 言葉・概念に関する情報の探し方
      3.2 歴史情報・出来事に関する情報の探し方
      3.3 統計情報の探し方
      3.4 法令情報の探し方
      3.5 人物・団体情報の探し方
      3.6 地理・地名情報の探し方
     コラム1 レファレンス問題をつくってみよう
     コラム2 法令と判例ーその探索と学習
     コラム3 調べた場所を実際に歩いてみよう
    第6章 発信型情報サービスと図書館利用教育
     1.発信型情報サービス
      1.1 発信型情報サービスとは?
      1.2 カレントアウェアネス
      1.3 パスファインダー
      1.4 ライブラリー・ナビ(LibraryNAVI)
      1.5 よくある質問(FAQ)・リンク集
      1.6 レファレンス事例とレファレンス協同データベース
      1.7 次世代OPAC
     2.利用者教育・情報リテラシー教育の展開
      2.1 利用者教育と情報リテラシー教育
      2.2 情報サービスの提供による探究的な学習の支援
     3.これからの情報サービス担当者としての役割
      3.1 社会経済の構造的変化に伴う情報サービスのあり方
      3.2 情報サービス担当者に求められる資質・能力
      3.3 エンベディッド・ライブラリアンをめぐる動向から
    文献ガイド
    索引

  • 「はじめに」に考えさせられる。

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著者プロフィール

2018年3月現在
沖縄国際大学教授

「2018年 『情報サービス論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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