- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784624501310
作品紹介・あらすじ
病んだとき何を着れば、少しでも快適に入院生活を送れるか。検査や入院、そして術後の患者は不安感とともに無防備な状態にさらされている。そんな中で、人間としてのプライドを守るには、身につけるものにどんな工夫をほどこしたいか。からだの不自由な人やお年よりの服作りをとおして、着やすさを追求してきた著者が、患者や介助者とのやりとり、そして自身の体験から、何をどんな風に着ればよいかを、作り方・イラストとともに紹介。
目次
[Ⅰ] 入院での気づかい
新しい課題
入院ライフ
もんぺ風
ぜいたくにパジャマを着る
肺の手術
気になる〝裾の乱れ〟
術後身につけるものいろいろ
かぶりもので頭部をカバー
リハビリのために
病院内の手仕事
五十肩
腰痛と腹巻き
小物の下ごしらえ
ラジオは小袋に入れて
病室の袋物
母の入院袋
[Ⅱ] 家族とともに
母の入院
九十三歳の手術
おかあさん
最後のゆかた
母のウソ
母のちゃんちゃんこ作り
足元を固める
ポツ絣
縞柄
タオルを愉しむ
[Ⅲ] やすらぎの介護
介護のこころ
介護と留め具
服づくり外国事情は
誇りを守る一枚のパンツ
からだの手直し
ストックホルムにて
杖
車イスのおしゃれ
感想・レビュー・書評
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身丈にあった着物、衣服というのは、既製品ばかりになってしまった今では随分と贅沢にも思える。オーダーメイドの誂えの服や着物は、いまや高級品で高嶺の花となってしまったが、納得のいく素材で、ちくちくと手作りしたものは、値段やかかった時間とは別物で、針を運んだ人の分身ともいえる作品となる。
私は水害で流れてしまった祖父のドンザをもう一度見てみたいと思い、各地の資料館でいろんな刺し子の野良着や漁師着をみたが、やはりそれは、その衣を着た人の分身でしかなかった。おそらく祖父のドンザには祖父の生き様そのものが宿っているに違いない。詳細をみるコメント0件をすべて表示