ブリューゲルの「子供の遊戯」

著者 :
  • 未来社
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  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784624710521

作品紹介・あらすじ

本書はブリューゲルの「子供の遊戯」の比較文化史的研究を行ない、中世、近世初期の「子供観」に対して大きな影響力をもったアリエス解釈の修正を提唱するものである。さらにこの作品に描かれた91種類の個々の遊びを分析することで、子供の遊戯が16世紀後半に絵画の主題として登場してきた時代背景、フランドルだけでなく、広く北ヨーロッパにも共通する伝承遊びとそれらの関係、今日では知られざる当時の遊びの内容や遊具の作り方とその意味、中世や近世初期の文学で詠われた遊びのアレゴリーとの関わり、遊ぶ子供に興味をもつ同時代人の意識、などの諸点がある程度、解明されるであろう。

感想・レビュー・書評

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  • ブリューゲルの「子供の遊戯」―遊びの図像学

  • 専門書のため、
    普通の読み物と思って読むと
    まあ手痛い目に遭います。
    ただし、昔の遊びというものを
    いくつか見ることができたり
    様々な見方があるということは
    分かってくるはずです。

    で、昔も今も
    子供の遊び場所は脅かされているのです。
    今はもっとだけれども、
    昔もやっぱりそんな時期があるのです。

    あと、神聖な場所は
    遊びが禁止されていたそうな。
    だけれども、禁を犯すのが
    子供の仕事でもあるからね…

  • 『読書の軌跡』阿部謹也より

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著者プロフィール

明治大学名誉教授/ネーデルラント美術史

「2018年 『ネーデルラント美術の誘惑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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