悩んだときに読みたい日本人の名言 (学びやぶっく 58)

著者 : 立石優

• 明治書院 (2011年7月1日発売)

感想・レビュー・書評

[keizohさんの感想 · 2014年5月30日]

様々の時代の日本人が残した言葉を紹介、解説している。

見開き読み切りとなっているので読みやすい。

名言は6つのカテゴリーに分かれている。
・どう生きるかのヒントになる名言
・賢人たちの死生観を知る名言
・勇気を与えられる名言
・気分が晴れる名言
・男女の仲を考察する名言
・老いと向き合う名言

気に入った言葉
・人間の一生は若さに極まる。鍋島直茂
　人間の一生は若い時の思慮分別や嗜みで決まってしまう。だから周囲の人々に愛想を尽かさぬよう思慮深く行動せよ・
・何でも時勢を洞察して機先を制する事も必要だが、それよりも人は精神が第一　勝海舟
・智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。夏目漱石
・ついに行く道とはかねて聞きしかど、昨日今日とは思わざりしを　在原業平
・成せば成る、成さねばならぬ何事も、ならぬは人の成さぬなりけり　上杉鷹山
・勇断なき人は事をなす事たがわず。　島津斉彬　
　猶予し、狐疑するのは一番悪質な精神の重病であり、害を及ぼす事はなはだしいものである
・酒飲めばクダが本音。飲まねば愚痴が本音。　葛西善蔵
・恋に焦がれて鳴く蝉よりも、泣かぬ蛍が身を焦がす　山家鳥虫歌
・ある女は心で、ある女は肉体で、ある女は脂肪で夫を裏切るのである。　三島由紀夫

著者プロフィール

作家

「2017年 『西郷隆盛と大久保利通 破壊と創造の両雄』 で使われていた紹介文から引用しています。」