曽我物語 (物語の舞台を歩く)

著者 :
  • 山川出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634224605

作品紹介・あらすじ

『曽我物語』は赤穂浪士の討入りや、剣豪荒木又右衛門の活躍で知られる伊賀上野鍵屋の辻の敵討ちと並ぶ「日本三大敵討ち」の一つ、曽我兄弟の富士の裾野の敵討ちを描いた作品です。幼くして父を討たれた兄弟が、源頼朝の鎌倉幕府草創の激動期に、艱難辛苦の末、敵の工藤祐経を討ち果たした事件は、人びとの同情と共感をよんで物語となり、やがて能や歌舞伎にもなりました。二人の若者の激しくも清らかな生涯、敵討ちをめぐる別れと悲しみのドラマが日本人の心をとらえたのです。本書は、この国民的な物語の舞台に皆さまをお誘いします。

感想・レビュー・書評

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  • 曽我物の資料を探している時みつけ、舞台となった場所を巡りながら物語を辿るのはとても面白かった。当時の想像ができ、思わず涙が溢れてくる場面がいくつかあった。

  • ものすごく乱暴でくだけた言い方をすれば曽我兄弟萌えの鎌倉推しクラスタへ向けた聖地巡礼本。
    曽我物語のあらすじと用語解説、時代背景が読みやすい文体で紹介されている。関連史跡なども詳しく取り上げられ、実際に現地を訪れた際のレポートも丁寧に記されている。勿論原典にあたるのは基本だが、曽我物語入門書としては最適だと思う。

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著者プロフィール

創価大学教授
著書・論文:『源実朝 「東国の王権」を夢見た将軍』(講談社メチエ、2014年)、『承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱』(中公新書、2018年)、「中世前期の文化」(『岩波講座 日本歴史』第6巻中世1、2013年)など。

「2020年 『乱世を語りつぐ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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