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- Amazon.co.jp ・本 (90ページ)
- / ISBN・EAN: 9784634349605
作品紹介・あらすじ
世界の先進国がかつて経験し、現在でも多くの発展途上国が取り組んでいる近代国家建設とは、なにを意味するのだろうか。三〇〇年におよぶスペインの植民地支配から独立したメキシコは、二十世紀前半のメキシコ革命によって、独裁体制の打倒、政治・経済・社会構造の改革を成しとげた。大量の国民の血を流し、現代メキシコ社会の基礎を築き上げた革命の原因と闘争過程をわかりやすく紹介する。
感想・レビュー・書評
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(後で書きます。参考文献リストあり)
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おそらく、今出ている本の中でメキシコ革命を理解するのには一番の良本ではないかと思います。ディアス独裁政権の打倒から始まったメキシコ革命の流れがリブレットという形式の性格に合わせて簡潔にまとめられています。著者はメキシコ革命を、マデロの蜂起した1910年からディアス亡命の1911年までの第一段階、ディアス追放からマデロ暗殺にいたる1913年までの第二段階、ウエルタ将軍率いる反革命政権が行われた1914年までの第三段階、ウエルタ失脚後の内乱状態からカランサがほぼメキシコを支配下においた1915年までの第四段階、そして1917年憲法を制定しカランサが暗殺される1920年までの第五段階に分けます。こうすることにより複雑なメキシコ革命(それだけ数々の英雄が活躍する時代)がとたんに見やすくなります。メキシコについてもっと知りたい人、近現代史をもう一段階詳しく知りたい人にはお薦めの本です。
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