未完のフィリピン革命と植民地化 (世界史リブレット 123)

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  • 山川出版社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (90ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634349612

感想・レビュー・書評

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  • 2年間のフィリピン生活の終わりになって読んでみました。フィリピンの歴史については、別の本も読みましたが、本書は薄いながらも、主張はしっかりとしている。フィリピンの市民革命が未完だったことと、アメリカの支配が現在のフィリピンにおける、産業の未発達やアイデンティティの欠如といった課題の原因となっていると指摘する。英語、アメリカ文化の影響の大きさを生活の中で実感してきただけに、なるほどと思わされる内容。

  • いい。短いのがいい。超うすい。超わかりやすい。これはもちろん褒め言葉。この本の短さはよく整理されたゆえの短さだ。アジアにおけるフィリピンの先進性と後進性、その複雑な歴史を丁寧に描いている。なおかつ日本との位置関係も整理されている。良著。

  • [ 内容 ]


    [ 目次 ]
    フィリピンの歴史を学ぶということ
    1 フィリピンにとっての近代
    2 未完のフィリピン革命
    3 近代植民地国家の形成
    4 フィリピン近代史のなかの日本

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著者プロフィール

早瀬 晋三(はやせ・しんぞう)
1955年岡山県津山市生まれ。1980年東京大学文学部東洋史学科卒業。1984年西豪州マードック大学Ph.D.(歴史学)。現在、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。専門 海域東南アジア民族史、近現代アジア・日本関係史
主な著書に、『東南アジアのスポーツ・ナショナリズム』(めこん、2020年)、『グローバル化する靖国問題』(岩波書店、2018年)、『フィリピン近現代史のなかの日本人』(東京大学出版会、2012年)、『マンダラ国家から国民国家へ』(人文書院、2012年)、『海域イスラーム社会の歴史』(岩波書店、2003年、大平正芳記念賞)、『歴史研究と地域研究のはざまで』(法政大学出版局、2004年)、『戦争の記憶を歩く 東南アジアのいま』(岩波書店、2007年)など。

「2022年 『すれ違う歴史認識』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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