- Amazon.co.jp ・本 (614ページ)
- / ISBN・EAN: 9784634413504
作品紹介・あらすじ
本書が対象とする東南アジア大陸部には、現在、ミャンマー連邦、タイ王国、ラオス人民民主共和国、カンボジア王国、ベトナム社会主義共和国という五つの国民国家が存在している。このうちタイを除く四カ国は、いずれも1945年の太平洋戦争終結以後に、さまざまな経緯をへて植民地からの独立を達成し、国民国家として出発した。独立後の歴史はまだ半世紀をようやくこえた新しい国々ではあるが、いずれも独立に先立つ長い前史をもっている。これらの国々の個別の歴史を、近代国家の国境をこえた東南アジアという、より広い文脈のなかに位置づけながら、大陸部全体が歩んできた歴史の道筋を、整合的に語るのが本書の目的である。
感想・レビュー・書評
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IY1b
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タイの歴史を知ろうと手に取りました。分厚さにひるみましたが、タイの歴史だけ、いざとなれば近代以降だけでもと思い読み始めたら、わかりやすくて情報量も申し分ない(少なくとも、素人でも流れがわかるていどには)と思う。
タイのラーマ5世の苦悩とか、第二次世界大戦時の経緯やら、ここで初めて知ったというようなこともありました。
今まで目にした簡単すぎる説明だと、「うまくやったな」程度のことしか思わなかったけど。
分厚いので、なんとなく全部読もうと思ったら多分辛いけれど、読む目的を絞れば手頃に学べると思う。 -
話があっち行ったりこっち行ったりするから、2回読んだのでは追いつかず3回目でようやく何となく話が見えてきた感じ。その辺をどうにかするものがあるといいのだが。内容的には、これがないとどうにもならない話が満載なので、星5つ。
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地域史
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読まなきゃいけない本が増えてきた(ーー;)
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[ 内容 ]
本書が対象とする東南アジア大陸部には、現在、ミャンマー連邦、タイ王国、ラオス人民民主共和国、カンボジア王国、ベトナム社会主義共和国という五つの国民国家が存在している。
このうちタイを除く四カ国は、いずれも1945年の太平洋戦争終結以後に、さまざまな経緯をへて植民地からの独立を達成し、国民国家として出発した。
独立後の歴史はまだ半世紀をようやくこえた新しい国々ではあるが、いずれも独立に先立つ長い前史をもっている。
これらの国々の個別の歴史を、近代国家の国境をこえた東南アジアという、より広い文脈のなかに位置づけながら、大陸部全体が歩んできた歴史の道筋を、整合的に語るのが本書の目的である。
[ 目次 ]
序章 東南アジアの大陸部世界
1 東南アジア諸地域の形成(先史時代;紅河の世界;南シナ海の世界 ほか)
2 世界のなかの東南アジア(ベトナム世界の成立;ポスト・アンコール;シャム世界の形成 ほか)
3 現代の東南アジア(戦場から市場へ―激動のインドシナ;軍部独裁下のビルマ;「国の開発」―タイの試み)
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ] -
輪読ゼミの発表に必要だったため、必要な箇所だけ読んだ。
世界「各国史」シリーズにも関わらず、「東南アジア」とひとくくりにされているのはツッコミどころだが、それだけ、東南アジアの歴史は渾然一体となって前進したため、現代において当地域に存在する国をベースに歴史を叙述するのは困難ということでもあろう。もっとも、各国史で成立するほどページ数がないという編纂上の都合がないとも言えないが。