軍用地と都市・民衆 (日本史リブレット 95)

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  • 山川出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (107ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634547070

作品紹介・あらすじ

軍用地は、最初主要都市の中心部に誕生し、やがて都市近郊に広がって一大軍施設を築き上げ、一方で、軍馬育成用の牧場として、また砲兵を中心とした演習場として、山野にも進出しました。その先は、植民地への拡大でした。このような軍用地拡大の過程を、都市の発展との関連や民衆生活への影響を視野にいれながら考察し、軍隊の存在、戦争を準備することの意味を新しい視角から問いなおします。

感想・レビュー・書評

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  • 戦前・戦時期における軍用地の拡大過程を通観するとともに、それに対する民衆の要求が紹介されたコンパクトな1冊。軍港ではなく軍用地なので、陸軍が中心である。

    とくに大正期には、軍用地を「迷惑施設」とみなし、その移転や補償などを求める要求が、意外と率直に陸軍に伝えられていたようだ。こうした要求が、満洲事変以降どうなっていくのか、気になった。

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著者プロフィール

1952年、静岡県に生まれる。1976年、早稲田大学第一文学部卒業。1983年、一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、国立歴史民俗博物館研究部教授 ※2015年3月現在【主な編著書】『軍隊と地域』青木書店、2001年。『軍用地と都市・民衆』山川出版社、2007年。「東富士演習場と地域社会―占領期の基地問題」粟屋憲太郎編『近現代日本の戦争と平和』現代史料出版、2011年

「2015年 『日本の軍隊を知る 基礎知識編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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