プリンス昭武の欧州紀行: 慶応3年パリ万博使節

著者 :
  • 山川出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634608405

作品紹介・あらすじ

激動の幕末期に海外へ旅立った少年がいた!将軍慶喜の名代としてパリ万国博覧会へ派遣された徳川昭武。異国の文化と生活に驚嘆した少年の新鮮な体験を綴る。

感想・レビュー・書評

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  • 日欧の通交史を研究している著者。ヨーロッパにおける日本使節や伝習生(幕生)のことを研究すると必ず昭武にゆきあたるという。1860年代の在欧邦人のことを研究すると昭武との関わりにふれざるをえないという。
    昭武の日記を元に、航海、滞欧の様子を概説。当時の写真や新聞なども割と載っているのがよい。また行動月日のついたヨーロッパの地図、巻末の昭武の詳しい年表がよい。

    昭武の描いた海からみた香港のスケッチ。これがけっこううまい。フランスでは絵画もフランス人に習ったようだ。

    またパリ万博に出展の日本人茶屋の「ザ・イラストレイテッド・ロンドン・ニュース」(1869.1116付)も興味深い。


    2000.3.30第1版第1刷 図書館 

  • 個人的にかなり気になるプリンス昭武について、ヨーロッパでの視察・留学生活が細かに綴られています。
    留学中に大政奉還を迎える時期将軍候補の若殿様---。この奇跡的な事態、誰にも想像もつかない恐るべきスペクタクル。彼の心境や如何に。

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著者プロフィール

1943年生。富山県高岡市出身。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。現在 法政大学社会学部教授。著書に『幕末異人殺傷録』(角川書店、1996)『白い崖の国をたずねてー木戸孝允のみたイギリス』(集英社、1997)『日本史のなかのフランス語ー幕末明治の日仏文化交流』(白水社、1998)『海を渡った幕末の曲芸団ー高野広八の米欧漫遊記』(中央公論新社、1999)『プリンス昭武の欧州紀行ー慶応3年パリ万博使節』(山川出版社、2000)『日本とイギリス』(山川出版社、2000)『ポーと日本ーその受容の歴史』(彩流社、2000)ほか。

「2002年 『ポー 若き日の手紙 未発表書簡集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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