那須雪崩事故の真相 銀嶺の破断

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  • 山と渓谷社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635140249

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  • 2017年におきた那須雪崩事故を題材にしたドキュメンタリー。
    高校山岳部の登山講習会での事故だったため、その責任をめぐり7年後の現在にいたり、法廷闘争が続いています。
    学校側の責任軽減のため事故検証が困難になっている中、本書は多角的な視点から事故の真実に迫ります。
    印象に残ったのが、雪崩リスクの高い斜面に生徒自身が登りたがった話。
    学校登山の事故レポートで度々見かけるシチュエーションです。
    責任転嫁の気持ちが芽生えてしまうかもしれませんが、最終判断は自分だという自覚を指導者には持っていただきたい。
    あと裁判に時間かかりすぎ。

  • 訓練中の高校生の死亡事故
    ・7年前にも雪崩に巻き込まれたが、怪我等がなかったため、隠蔽された。
    ・過去の雪崩を知らない教師は、スキー場は雪崩が発生しないという安全神話。
    ・携帯電話が通じる場所で、携帯による救助要請がなされなかった。
    ・雪崩の原因は、ラッセルで登ったためであり、人為的原因。

  • 2017年3月に起こった那須雪崩事故について詳しく分析された一冊。
    なぜ事前に中止決定出来なかったのか。
    引率責任者の懸命な判断があれば事故は未然に防げていたはず。
    この本を読んだ者は全てそう思うことだろう。

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