音楽家の伝記 はじめに読む1冊 ベートーヴェン
- ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス (2019年3月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784636963038
感想・レビュー・書評
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稲垣恵えみ子さんの「老後とピアノ」を読んで、一時的に(それもかなり一時的に)俄かクラシックファンになり、以前からチェックしていたこの本を借りてみた。
ちなみに、一時的に弾き出したピアノは早くも中断。熱意はあるのだけれど、とにかく時間がない。
ベートーヴェンって超有名で、小学校の音楽の授業で習って以来名前を忘れることもないし、音楽室に怖そうな肖像画があって、「エリーゼのために」は小学生でも弾けるのに素晴らしく良い曲で・・・でも、それ以上知らなかった私には、とても興味深かった。読みやすいので、小学校高学年の子くらいでも読めると思う。
ベートーヴェンさん、とっても激しい気性の持ち主で・・・。さまざまな持病や、とりわけ耳のこともあったこととは思うけれど、それにしても激しい。笑っちゃうほど激しい。でも、やはり愛すべき天才だったんだな、と、ベートーヴェンのパトロンだった貴族たちがたくさんいたことでわかる。
ナポレオン、ハイドン、モーツァルト、リスト、チェルニー、シューベルト・・・こんな有名人たちもベートーヴェンを中心にした世界ではここに位置するのだな、と面白かった。
それから、改めてウィーンという都市と音楽とのつながりがわかって、もう一度ウィーンに行きたくなった。その昔、一度訪れた時、小さなオーストリアという国の首都がとても立派なことに驚いた。歴史がありそうな重厚な建物がたくさんで、芸術的な洗礼された美しさ、気品があって。本書を読んで、腑に落ちた気がする。昔から芸術を愛する貴族たちが守ってきた街だったのだな、と。本書では、天才ベートーヴェンに振り回される貴族たちの姿にくすっとしてしまった。
QRコードを読み込むと、作中に出てきた曲を視聴できるというのも良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
途中途中にQRコードが出てきて、曲を聴けるといというのが面白いなと図書館で借りてみましたが、聞けない曲が多く、聞けるのも無料視聴は、15秒だけだったのが残念。
図書館で借りた本だから?
なぜだかよくわかりませんでした。
内容は、読みやすくて面白かったです。 -
背ラベル:762.34-ベ
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あまりに強烈な個性に、途中途中笑みがこぼれた。とても気難しい人だけど憎めない、不器用だが天才的音楽の才能。
このアンバランスさ。そしてこの時代背景。とても有名な素晴らしい音楽家が多いのもなるほどと思った。
あっという間に読めた。もっと詳しく読んでみたいなあ。
どれもきっと彼の一面でしかないのかもしれないけど。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/731380 -
公共図書館で見かけて手に取る。
ベートーヴェンは聴力にハンデがあり、気難しい人というイメージがあるだけで詳しくは知らなかったし、知りたくて読んだわけではなかったのだけれど…小学生でも読めるというだけに読み易い文章でとても興味深い内容だった。他の音楽家の伝記も読んでみようと思うほどだった。
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ベートーヴェンが主人公の小説、というテイで書かれた伝記なのでとても読みやすい。
時代的に、ヨーロッパ内でも思想や政治がばらける時期なので、世界史含めのざっくりしたおさらいもできる。
なかなか惚れっぽい男だと思うけど、ゲーテの娘のベッティーナにはラブの方向性が出ずに友情が芽生えたのはとても興味深かった。 -
やっぱりベートーベンが1番。しかし、ここまで難しい人だったとは思わなかった。フランス革命が起きていたあの時代に、ウィーンの貴族たちがここまでして芸術家を大切にし、彼を支えてくれたとはなんと素晴らしい。またウィーンに行かなければ。