死刑廃止論 第6版

著者 :
  • 有斐閣
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本棚登録 : 75
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (521ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641041844

作品紹介・あらすじ

わが国における死刑廃止運動の精神的支柱となっている名著。この第六版では、「死刑囚の処遇」の項を新たに追加するなど、全面的に改訂を加えた。21世紀に向けての著者の真摯なメッセージ。

感想・レビュー・書評

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  • 司法の立場から、死刑の存置に異議を唱える。もちろん被害者遺族の悲しみを軽視するものではなく、慎重に筋道を立てて論説する内容は、宗教観にも通じる命の尊厳を守ろうとする気概を感じる。そうなんだよ、規律に反する償いは命を捧げる報復を受け入れることではない。さらにその判決にも人の過ちが潜む、その代償は誰が負うのか、そして死刑を執行する関係者の心のケアは誰が施すのか、問題だらけの刑法は直ちに見直すべきである。

  • 326.41||D19||Sh=6e

  • 平成24年2月4日図書館リサイクル(第5版第1刷)

  •  死刑廃止は今年関心の高まったトピックだったので、廃止論者の最高の論者と評判の団藤先生の名著を読んでみた。
     全体としては、なるほどなーと唸らされてしかるべき内容。特に人の人格が絶えず変化するんだよっていう説明の部分に感銘を受けた。少し古い記述が多くて現在に直接当てはまらないのかな?と思う箇所もあるけれど、それでも素晴らしいものはどれだけの期間が過ぎようとも素晴らしいということで。
     満点とまでいえないと思うところは前述した多少古いってところと、重複した記述が多くて若干だけどまたそれかってところ。まぁ講演とかを速記したものだったからしょうがないとは思うけど。
     いずれにせよ、死刑廃止論を人に説くなら読んでおくべきかつ十分な内容の著書でした。
     

  • 2009/
    2009/

    私も死刑という制度は廃止すべきだと考えています。

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著者プロフィール

東京大学名誉教授

「2007年 『法学の基礎 第2版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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