経済学の歴史 (有斐閣アルマ)

著者 :
  • 有斐閣
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641121386

作品紹介・あらすじ

「市場経済をいかにとらえるか」という現代的課題に従って、経済思想を再解釈し位置づけ直した、新しいテキスト。近代化と市場経済の発展とともに展開してきた「経済学」を、各経済学者とその時代の課題との格闘としてとらえ、市場経済像の形成・展開という視点から描く、魅力的な試み。戦後半世紀を含む現代までをも対象に組み入れた。

感想・レビュー・書評

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  • 経済学史の解説書です。古典派からはじまり、マルクスとケインズ、新古典派を経て、現代の経済学の諸潮流にかんして、コンパクトに説明しています。

    個人的には、ケインズについての解説がわかりやすいと感じました。マクロ経済学の基礎理論ではなく、ケインズ経済学の社会思想的な側面について明快な説明がなされています。現代の経済学の諸潮流にかんしては、経済人類学や制度論などがとりあげられています。

    また文献案内では、古典文献とはべつに学習用文献がそれぞれの章ごとに挙げられており、より進んだ学習のための手引きとして、有益な内容だと感じました。

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著者プロフィール

中村達也(なかむら・たつや)
1941年秋田県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了。沖縄大学、千葉大学、中央大学で教鞭を執った。現在中央大学名誉教授。著書に『市場経済の理論』(日本評論社)、『ガルブレイスを読む』(岩波現代文庫)、『歳時記の経済学』(岩波書店)などが、訳書に、ジェイン・ジェイコブズ『発展する地域 衰退する地域』J.K.ガルブレイス『満足の文化』、ハイルブローナー『私は、経済学をどう読んできたか』(ちくま学芸文庫)などがある。

「2022年 『交響する経済学 経済学はどう使うべきか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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