パーソナリティ心理学: 人間科学,自然科学,社会科学のクロスロード (有斐閣アルマ)

  • 有斐閣
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641123779

作品紹介・あらすじ

人間の心理・行動の個性や個人差とは何か、それをどう理解・把握すればよいのか、そのメカニズムはいかなるものか。人間科学(自己論や物語論)、自然科学(遺伝・進化理論や神経科学)、社会科学(相互作用論や社会的認知理論)の3つのアプローチから解き明かした新しい入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 1995円購入2010-04-19

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    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00153265

    【紹介文】
     私は誰ですか?私は何の人ですか?周囲の人々はどのように私を評価しているのか?
     以上の質問を、みなさんの人生の中でよく繰り返し自問自答することでしょう。私達は日常生活でてに入れやすい血液型や星占いや心理テストなどの本から自分に対し、もっと詳しい認識をすることでしょう。
    もちろんこれも一つの方法と思いますが、パーソナリティの形成と変化から自分の本質を認識することもできます。
     この本は人間科学、自然科学、社会科学の異なる分野から、パーソナリティの成り立ち、発達の変容、社会環境と性格などについてやさしい分で説明し、多くの表や図を通して、わかりにくい概念や定義などをわかるように説明してくれているので、とても読みやすい本です。本の中で紹介しているいろいろなパーソナリティに関しての研究方法もとても実用的です。
     特に「自己物語法」は過ぎ去った人生を思い返すことに役立てることができ、また回顧するときに今の出来事や将来のことも一緒に反省し、考えることができます。
     人生は無常ですが生きる間に十分な自我認識が必要ですから、是非この本を読んでみてくださいね。よろしくお願いします。
                                 (博士課程後期 留学生)

  • シューカツやったりしてると無駄に接する機会の多い心理テスト。学問的にはどんなバックグラウンドがあるのか。

    人間科学、自然科学、社会科学、など、様々なアプローチがある。ふむふむ。

    診断結果から分類すると、
    1)類型論
    2)特性論
    3)物語論

    類型論は、だいたい4~9くらいの【型】に人を分類して考えるやり方。ハーマンモデルやエニアグラムがこれですかね。血液型も総分類できるらしいが、あれはナチスの優生学と関係してたりする全く根拠のない考え方だから排除。

    特性論は、「やさしい」「気弱」とかいった「特性」によって人を記述するやり方。

    物語論は、人生の物語をかたることで以上を統合する。アイデンティティなどが感じられるのはこの段階か。

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著者プロフィール

榎本 博明(えのもと・ひろあき):1955年東京生まれ。東京大学教育心理学科卒業。東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。心理学博士。川村短期大学講師、 カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授等を経て、現在MP人間科学研究所代表。産業能率大学兼任講師。著書に『〈自分らしさ〉って何だろう?』『「対人不安」って何だろう?』『「さみしさ」の力』(ちくまプリマ―新書)など。

「2023年 『勉強ができる子は何が違うのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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