刑法と民法の対話

  • 有斐閣
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641132702

作品紹介・あらすじ

今まで議論されてこなかった刑法と民法が交錯する重要な問題について、見事な応酬・楽しい雰囲気の中で検討した、学界へも貢献する歴史的な対話。その意義は『法学教室』連載時より高く評価され、多方面からの注目を集めた。法律学を立体的に学ぶことに挑戦する読者への一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 刑法理論と民法理論の交錯する点について,一流の刑法学者と民法学者が議論を尽くした好著。
    例えば,刑法の「不法原因給付と横領」の論点で,民法には「不法原因寄託」なる概念があるといった説明が出てきてキョトンした司法試験受験生は少なくないはずだが,そうした刑法学と民法学との誤解などについても正確に解き明かされている。
    ただしレベルは決して低くなく,刑法と民法の双方について学習を修了した者でないと,本書の価値は理解し難かろう。

  • まだ読んでいません。

  • 刑法は刑法、民法は民法、とまったく別の次元で捉えてしまいがちですが、本書は民法学者の道垣内先生と刑法学者の佐伯先生がそれぞれの分野の視点から、この二つがクロスする領域について語るという面白い本です。色々と目から鱗でした。
    また、対談形式なので非常に読みやすいです。民法と刑法のごく基礎的な知識は必要ですが、ある程度は本書の中で補完してくれているので、多少曖昧な部分があっても読み進められます。
    読み物として面白い一冊でした。

  • おそらく刑法学習のために買う人が多いと思うので便宜上刑法カテゴリにする。
    大変素晴らしい本。刑法各論の最大の難所である財産犯について,民法で聴いたことのない様な珍説が出てくることがある(不法原因寄託など)が,そのような説は民法学者からどのように映るのかが対談形式で書かれている。対談形式なので肩の力を抜いて読めるが,内容は非常に高度で役に立つ。
    財産犯の理解で詰まっている時は是非読むべき。

  • 同一用語や諸概念の民刑における異同について、民法学・刑法学の現代的リーダーともいえる東大教授2人が教えあう対談集。本書が刑法学に与えた影響は大きい。とはいえ、民刑の相関関係については、刑法学者のほうが、これまでも気を遣ってきた。それは刑法の二次規範性がある以上仕方ない。でも、民法学者は、刑法のことを知らな過ぎる。というか、あまり関心がないんだと思う。これまで対話が充分になされてこなかったのは、民法学者にも大いに原因がある。だから、本書は特に民法に興味のある人にも読んで欲しい。

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著者プロフィール

中央大学教授

「2024年 『六法全書 令和6年版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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