- Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
- / ISBN・EAN: 9784641133990
作品紹介・あらすじ
民法現代語化完全対応。好評体系書の最新版!「物権法のロマン」の世界へようこそ!「二段階物権変動論」を中核とする物権変動論の再構成、霧と闇の中で機能する占有権論の析出など、物権法を明快に理解できる最高の体系書にして学習書。第2版では、民法の現代語化をはじめ、不動産登記法の全面改正、動産譲渡登記制度の創設などにも完全対応。法科大学院教育と新司法試験にも配慮して、随所を刷新した最新版。
感想・レビュー・書評
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[2013-01-17]
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権利の発生、再読。
入会権概念発生の基礎が印象的。
チベットにおける、土地に対する権利。
・低地(生産性高)→所有権
・中地(生産性中)→入会権(共同体的独占)
⇒内部:団体構成員による共同利用、外部:団体構成員以外の利用排除
・高地(生産性低)→私的な権利は存在せず公有
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入会権=地域共同体による共同利用
1.他人の所有地に対する入会権(294条)
→利用者側
2.自己所有地における入会権(263条)
→入会権者自身が所有権を持つ共有の性質を有する入会権
1は、生産性が比較的高いために、季節的な私的独占的耕作と共同放牧の循環的利用に供される入会権が成立
2は、生産性が低いために、耕作するための一時的な私的独占を欲する者がおらず、主として放牧の用に供される入会権が成立
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入会権と組合との違い?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
希代の異説家,加藤先生の物権法。
この本を読めば,加藤先生が債権法改正論議で債権者代位権をなくそうとする動きに反対するのがよくわかる。そりゃ二段階物権変動論を採るのなら必須ですよね・・・
相当異説だが,その分通説・判例の問題点がフォローされており,しっかりとした骨太の物権法の理解ができると思う。
ただし,担保物権がないのは痛すぎる・・・
それは道垣内でやれということだろう。 -
新民法対応。担保物権まではふれていないようです。