生産システムの進化論

著者 :
  • 有斐閣
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641160026

作品紹介・あらすじ

企業進化論と技術・生産管理論の接合。安定した国際競争力をもつトヨタの開発・生産システムはどのように生まれてきたのか、なぜ存続しているのか、どのような経緯でその形をとるようになったのか、そして、システムを作っていく進化能力の実体とは何なのか-進化論アプローチを取り入れ、これらの問いに答える実証分析。

感想・レビュー・書評

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  • 自動車業界の生産システムを進化という視点から分析する。おおまかに手工業→フォード型大量生産→トヨタ式複合型生産へと動く環境要因を探る。トヨタ式は経営者のビジョンもあるとはしながらも日本の産業保護政策とこれによって技術がないままに大量生産を真似ざるをえなくなった偶然がもたらしたものと位置付けるところが面白い(トップマネジメントは時代の運?)。 生産システムそのものを世代交代する個体としてどの単位で切出しているのかよく分からないのでこの著作から進化のモデルをみるのは難しい。 久々にめいっぱい読みにくい本に当った。1月まで本を借りていて図書館から返却催促の葉書がきた、千葉市図書館には迷惑をおかけしました。

  • 2016.7.19

  • なぜハード面だけベストプラクティスをマネしようとしても同じ競争優位を得ることができないのか。ルーチンの束、組織能力という視点をくわえ分かりやすく体系的に述べられた一冊。

  • 東京大学の藤本氏が書いたトヨタ自動車の
    組織能力について分析した書籍。
    多少読みづらいが、大変内容としては深い。

    おもには、生産・販売・サプライヤーなどの間で
    どのようなシステムが働いているのかを歴史的な背景も
    踏まえてまとめている。

    さまざまなセクションの「すり合わせ」こそが日本の
    強みであると論じている著者らしい視点でまとめている。

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著者プロフィール

早稲田大学教授,東京大学名誉教授

「2024年 『工場史 ポスト冷戦期の日本製造業』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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