行動経済学 -- 伝統的経済学との統合による新しい経済学を目指して

  • 有斐閣
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641164260

感想・レビュー・書評

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  • 大学のテキストとして使用されることを想定して書かれているため、独習者が本書のみで行動経済学の基礎を築こうとするのは骨が折れる作業かもしれない。しかし、大学初年度レベルの数学(主に解析学)概念を知り、ミクロ経済学、マクロ経済学、統計学、計量経済学あたりの基礎が出来てさえいれば、独学であっても本書の内容を概ね理解することはできると思われる。独習にあたっての一番のネックとなるのは、おそらく危険回避度の数式展開が不親切な点(この部分は類書も同様だが)であろうが、『トービン金融論』『経済学で出る数学』などの該当部分を参照すれば 理解の足しになるはずである。 個人的には、依田教授の執筆された新書『行動経済学』を副読本に据えて取り組むことを推奨したい。

  • 【版元】
    行動経済学と伝統的経済学それぞれの有用性と限界を,最新の実験研究や神経経済学の成果から明らかにし,「人間本位の経済学」の構築をめざす。人間の非合理性に焦点を当てるだけでなく,利他性や文化・規範の役割についても考える,初めての体系的テキスト。

    ■本書の練習問題で使用する実験データや数値例をダウンロードすることができます。
    http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641164260


    第1部 行動経済学と神経経済学
     第1章 行動経済学とは何か?
     第2章 神経経済学とは何か?
    第2部 プロスペクト理論と限定合理性
     第3章 不確実性下の経済行動
     第4章 プロスペクト理論
     第5章 限定合理性
    第3部 時間割引と社会的選好
     第6章 時間を通じた行動
     第7章 学習理論と神経経済学の実験
     第8章 社会的選好
    第4部 行動経済学のフロンティア
     第9章 文化とアイデンティティ
     第10章 幸福の経済学
     第11章 規範行動経済学

  • 最新の内容までカバー。2014春学期ゼミテキスト。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:331//O21

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著者プロフィール

慶應義塾大学経済学教授。1988年シカゴ大学でPh.D.(Economics)。オハイオ州立大学等を経て現職。専門は行動経済学、文化経済学、マクロ経済学、国際経済学、計量経済学。第5期行動経済学会会長を務める。著書に『行動経済学』(共著、有斐閣)等がある。

「2021年 『宗教の経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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