遠山景晋 (313) (人物叢書新装版 313)

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  • 吉川弘文館
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642053068

作品紹介・あらすじ

江戸後期の幕臣。名奉行遠山金四郎景元の父。目付・長崎奉行・勘定奉行などを歴任。その間、蝦夷地直轄や、ロシア使節レザノフの長崎退去、朝鮮通信使の易地聘礼の実現、異国船打払令など、転換期の対外政策を最前線で担った。豊かな教養と人間味の溢れた、有能だが遅咲きだった生涯を紀行文や日記をもとに辿り、対外関係史と重ねつつ実像に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 遠山景晋(かげみち)は風雅の人(´・ω・`)

    琵琶に堪能、絵画に造詣が深く、文政年間の
    三傑の一人と讃えられた有能な幕臣で、実質
    第一回学問吟味で首席となり職務上の記録だ
    けではなく随筆・詩文の草稿が百を超える
    本書では業務に纏わる処で蝦夷地・長崎奉行
    目付の具体的な業務、町政のありようなどが
    適時記載あるので江戸時代を知るには格好の
    テキストになるので教科書にしてくれw
    受験の神様にしたいぐらい事前学習に余念が
    なく蝦夷出張時は、
    荻生徂徠「南留別志」
    新井白石「蝦夷誌」
    本多利明「蝦夷拾遺」
    松宮観山「蝦夷談筆記」
    橘 南谿「東遊記」
    湯浅常山「東行筆記」
    林 子平「三国通覧図説」「海国兵談」
    長崎・対馬出張時は
    司馬江漢「西遊旅談」
    長久保赤水「長崎行役日記」
    貝原好古「八幡宮本紀」
    読み終えてから行くほど土地の名所や由来に
    関心を惜しまない(万葉集ほか詩歌本も網羅)
    更に寺社縁起・拓本・写本・・・知の巨人だ

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著者プロフィール

東京大学名誉教授

「2022年 『もういちど読みとおす 山川 新日本史 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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