エトロフ島: つくられた国境 (歴史文化ライブラリー 78)

著者 :
  • 吉川弘文館
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642054782

作品紹介・あらすじ

ラッコを獲って暮らすアイヌの千島列島は、エトロフを国境として江戸幕府に分断された。開発に駆り出される奥羽民衆、風俗改変を強いられるアイヌ。境界の島に渦巻く思惑と葛藤を見つめ、「国境」創出の意味を問う。

感想・レビュー・書評

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  • 主に江戸時代のお話し。
    時代背景が時系列に記述してあり、
    国境問題は薄く。
    とは言いながらも、
    真実として、千島列島の南側は日本の
    領土権があったとの見解をはっきりさせている良書である。
    ただ、その日本も、アイヌ人を同胞化したものである旨、
    書かれている。
    現代において、アイヌ人が独立するのは現実的でないが、
    歴史を遡ると、日本でもばくロシアでもなく、アイヌ国だー。そういう結論になる。

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著者プロフィール

宮城学院女子大学名誉教授。
1950年青森県生まれ。1980年立教大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、一関市博物館館長、東北芸術工科大学客員教授。著書『アイヌと松前の政治文化論―境界と民族―』(校倉書房、2013年)、『義経伝説の近世的展開―その批判的検討―』(サッポロ堂書店、2016年)、『近世北日本の生活世界―北に向かう人々―』(清文堂出版、2016年)、『非常非命の歴史学―東北大飢饉再考―』(校倉書房、2017年)、『道南・北東北の生活世界―菅江真澄を「案内」として―』(清文堂出版、2020年)など。編著『地方史・民衆史の継承―林史学から受け継ぐ―』(芙蓉書房出版、2013年)など。

「2022年 『戊辰戦争と東北・道南』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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