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- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784642055345
作品紹介・あらすじ
明治末期、新聞社のイベントとして登場した日本初の海外観光旅行は、欧米に追いつき帝国へとのし上がる物語の一環だった。「見る」「見られる」という観光のまなざしに秘められた、近代日本の自意識を浮彫りにする。
感想・レビュー・書評
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日露戦争後に始まった団体による海外観光旅行三つを取り上げて、その背景や旅行に対する意識の変化などをあぶりだす。国威を背負って少し背伸びした旅から、快楽を求める旅へと変化していったこと、旅へのイメージを喚起・増幅させるマスコミの役割の大きさの指摘が印象的。
団体旅行の歴史は、外国人をどう見るか、外国人からどう見られている(と思う)か、という屈折した自意識満載の眼差し変遷の歴史でもあるのだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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