海外観光旅行の誕生 (歴史文化ライブラリー 134)

著者 :
  • 吉川弘文館
3.00
  • (0)
  • (0)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 17
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642055345

作品紹介・あらすじ

明治末期、新聞社のイベントとして登場した日本初の海外観光旅行は、欧米に追いつき帝国へとのし上がる物語の一環だった。「見る」「見られる」という観光のまなざしに秘められた、近代日本の自意識を浮彫りにする。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 日露戦争後に始まった団体による海外観光旅行三つを取り上げて、その背景や旅行に対する意識の変化などをあぶりだす。国威を背負って少し背伸びした旅から、快楽を求める旅へと変化していったこと、旅へのイメージを喚起・増幅させるマスコミの役割の大きさの指摘が印象的。
    団体旅行の歴史は、外国人をどう見るか、外国人からどう見られている(と思う)か、という屈折した自意識満載の眼差し変遷の歴史でもあるのだ。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1943年 神奈川県生まれ 1967年 東京大学文学部国史学科卒業 1972年 東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学 元東京経済大学教授 ※2016年12月現在
【主な編著書】 『海外観光旅行の誕生』(吉川弘文館, 2002年) 『陸羯南』(吉川弘文館, 2007年)  『「中立」新聞の形成』(世界思想社, 2008年) 『近代日本のメディアと地域社会』(吉川弘文館, 2009年)

「2023年 『近代日本メディア史 Ⅰ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

有山輝雄の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×