明治外交官物語―鹿鳴館の時代 (歴史文化ライブラリー 280)

著者 :
  • 吉川弘文館
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642056809

作品紹介・あらすじ

明治新政府は、西欧列国と肩を並べるべく外務省を創設する。不平等条約改正に奔走する鮫島尚信・森有礼ら若き外交官たち。外国賓客を饗応する鹿鳴館を造る井上馨。黎明期の日本外交を切り拓いた人々の奮闘を活写する。

感想・レビュー・書評

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  • 井上馨の株がすごく上がる作品。
    うーんこんな見方もできるのか。

  • この本を読んで井上馨へのイメージが変わった。
    日本史の教科書では、西洋のサルまねで批判を浴びたイメージが強かったから。

    実際鹿鳴館は外見は西洋風でも、中には様々な日本伝統の意匠をこらし、日本の芸術品を飾り外国人に紹介していたようだ。

    明治時代は「滑稽な欧化政策」と批判されることがあるが、私は、当時の上の支配者層ほど日本の伝統と西欧の圧力との間で葛藤していたように思えた。
    一般人は憧れと物珍しさで欧化していくだけだった気がしてならない。

  • 文明開化後の日本の辿ってきた外交の歴史とたくさんの外交官たち(このころは特命全権公使)について詳細に書かれた、まぁ《教科書》です。
    日本国内の政治よりは外交メイン(というかほぼそれのみ)について書かれてるなぁという印象でした。時系列順で平易な内容だったため理解しやすく読みやすかったです。ただ、表題が「物語」とあるからもっと史実にロマンを感じさせるような内容に期待してたので…教科書に近いような内容だったのには拍子抜けしたかな??

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著者プロフィール

1944年、神奈川県にて生まれる。鹿児島純心女子大学名誉教授、元副学長。文学博士。幕末・明治期における対外関係史等の研究をおこない、鹿児島県立短期大学地域研究所特別研究員を経て、1987年明治政治史研究会を設立し、会長となる。犬塚太郎海軍中将は祖父,父の犬塚家孝は海軍中佐。著書に『薩摩藩英国留学生』(中公新書)、『若き森有礼』(鹿児島テレビ)、『海国日本の明治維新』(新人物往来社)、『なぜ、植民地化を免れることができたのか』(NHK出版)、『森有礼』『明治維新対外関係史研究』『寺島宗則』『明治外交官物語』(以上吉川弘文館)、『密航留学生たちの明治維新』『ニッポン青春外交官』(共にNHKブックス)、ほか編著に『明治国家の政策と思想』(吉川弘文館)、『明治の若き群像』(平凡社)などがある。

「2015年 『アレキサンダー・ウィリアム・ウィリアムソン伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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