江戸の寺社めぐり: 鎌倉・江ノ島・お伊勢さん (歴史文化ライブラリー 320)

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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642057202

作品紹介・あらすじ

泰平の世、全国の善男善女はこぞって名所めぐりの旅に出かけた。寺社参拝のために故郷を後にした庶民の覚悟や、文人層の修養と名所めぐりをかねた旅など、行動文化の視点から、旅の大衆化が進む江戸時代を探訪する。

感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代はお伊勢参りが流行した。手形の獲得に事前から根回しをして、講などで地域にお世話になり、当然徒歩のため何か月もかけた命がけの旅であった。旅は途中に重複しないルートで遠方まで足を伸ばして他の寺社を巡ったり風景をみたり、信仰と物見遊山を兼ねていた。伊勢に参れば、奈良、高野山、大坂(大阪)、京都なども観光していた。

    庶民だけではなく、藩士や知識人の紀行文もある。

    江戸時代にも旅籠や飛脚だけではなく、旅のルートに重宝する業者間の提携、旅のガイドブック、旅籠のパンフレット、荷物の回送サービス、専属ガイドなどのサービスがあったことに驚いた。

    鎌倉に残される源頼朝の墓所付近の島津忠久、大江広元の墓所はその子孫と称する島津重豪、毛利斉煕が正統性のために作らせた?


    交通機関が発達した現代、仕事をしていれば長期間留守をできないので目的を達成すると帰宅しなければならない。現代でも自転車で日本を一周するなど時間がある人はいるが、私には長期間の旅ができないのが辛く、命がけであっても羨ましい。

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著者プロフィール

山形県立米沢女子短期大学日本史学科教授

「2021年 『近世の旅と藩 米沢藩領の宗教環境』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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