よみがえる古代の港: 古地形を復元する (歴史文化ライブラリー 455)

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  • 吉川弘文館
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642058551

作品紹介・あらすじ

各地に残る「津」のつく地名は、かつて港に関連する土地だった。古代の船は喫水が浅かったので、港はラグーン(内海)に作られた。GIS(地理情報システム)を駆使して全国を探索し、土砂が堆積して陸化する前の景観を復元する。また港を支配し交易で栄えた豪族や、通商を担った海人(かいじん)族、港を繋ぐネットワークから、船・人・物の往来の実態を描き出す。

感想・レビュー・書評

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  • 国際 210-3-I

  • 縄文海進期には骨と皮のように平地に乏しい日本列島の交通路は長らく海路に頼っていました。本書は古地形を復元し、古代のネットワーク拠点であった港を蘇らせることで古代の営み探っています。当時の丸木舟が全長10mを超えていたなんて!家畜の犬や猪(!)を同乗させて移動しています。日本の海が航海の難所であること。海上ネットワークを担う幾多の海人族の活躍。知らないことが多く、楽しい読書になりました。

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著者プロフィール

石村 智(企画調整部国際遺跡研究室研究員)

「2013年 『奈良文化財研究所 創立60周年記念講演 遺跡をさぐり、しらべ、いかす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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