戦国の城の一生: つくる・壊す・蘇る (475) (歴史文化ライブラリー 475)
- 吉川弘文館 (2018年9月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784642058759
作品紹介・あらすじ
戦国時代の城は、誰の手でどのように築かれ、いかに使われて廃城となったのか。築城技術の広がり、面倒なメンテナンスやさまざまな城掟、廃城後の「古城」の再利用(リサイクル)など、文献史料を博捜し読み解く。城の年代や運用形態をめぐる論争など、城郭研究が岐路に立たされているいま、「城の使われ方」から戦国期の戦争や城郭の実態を考えるヒントを与える。
感想・レビュー・書評
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文句なしで面白い城郭本。中世に置ける城の管理やメンテナンスの実情を、史料から体系的に読み解くところは新しいと思う。また、当時における「古城」の再活用について、史料に基づいて事例をたくさん示しており興味深い。
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戦国時代(日本史)の城めぐりをするようになって、関連する山城(※公共機関で行けるところだけ)にも手(足?)を出すようになって、ちょっとだけ山城初心者から脱皮した自分が、はじめから最後まで、興味深く読み込めた一冊。
お城についてどんな研究があるのか? 築城方法は? 用語は? 築かれる目的は? どんな用材をどう確保するのか? 寸法は? 城とその地域の関係は? 城ではどんな仕事があるのか? 廃城ってどういうことか? etc,etc...
いろんな「ナゾ」に、歴史文献や考古学から、具体例や著者の体験を引きながら書かれていて、んまぁ、面白いことこの上なく。
個人的にこの本で驚いたのは「古城」と呼ばれる城の再利用に関する一連のハナシ。
「(城の)現存遺構は最終段階」とする考え方が色んな意味で危ういのだという指摘には、本当に驚きつつも、「そうなのか!」と得心。
これから城を訪れたり・調べたりする時に、説明の見方にちょっと新しい角度を持てた良書。 -
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https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00547248 -
戦国時代の城、特に古城について印象に残った本。
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東2法経図・6F開架 210.47A/Ta62s//K