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- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784642064484
作品紹介・あらすじ
政変の続く奈良朝において、称徳女帝と共治体制を目指し、宇佐神託事件で失脚した道鏡。今日まで長く悪人イメージが払拭されず、敗者として見捨てられてきた"悪僧"を、古代史の中に位置付け再評価。その実像に迫る。
感想・レビュー・書評
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孝謙天皇と関係を持ち、天皇の位を狙ったとされる悪僧。それが道鏡のイメージだったがこの本でそれが大きく変わった。草壁皇子の血筋を守るという重圧と周りに認めてもらえない女帝としてのあり方で誰にも相談できない悩みをかかえていたのかな、そんな孝謙天皇の唯一の心の拠り所が道鏡だったのかなと思う。敗者によっても歴史は作られるという著者の言葉がとてもこころに響きました。
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道鏡については学校の授業ではさらっと紹介されるだけなので、あまりよく知らないのではあったが、政治の流れと合わせて非常にわかりやすく書かれていた。
いやぁ、勉強になった。 -
奈良時代末期の政治状況、とくに皇位継承をめぐる争いが、草壁皇統というキーワードでわかりやすく解説されている。この時期の流れがよくわかる。
ただし概説書というよりは著者の試論が多く挟まれているので(それは興味深い内容であるのだが)、それらに対する学会の評価が気になるところ。
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