軍需物資から見た戦国合戦 (読みなおす日本史)

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  • 吉川弘文館
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642071123

作品紹介・あらすじ

合戦は兵士や人夫など人的資源の他に、城や柵を作る木材、矢や槍の材料の竹など、物的資源も必要となる。戦国大名はそれらをいかに調達し、かつ森林資源の再生を試みたのか。エコにも通じる行動から合戦の一側面を探る。

感想・レビュー・書評

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  • 序 章 合戦の勝敗は軍需物資の確保にあり!

    第一章 軍用品の調達に奔走する大名たち

    第二章 軍需物資を確保した大名が勝利をおさめた!

    第三章 合戦・城攻めに使われた武器武具

    第四章 武器・武具の調達方法を検証する
    1 竹木徴発システム
    2 竹木の管理と伐採の防止

    第五章 伐採と植林を繰りかえした戦国時代

    終 章 戦国軍拡と自然環境の変化

  • 戦国時代なのだから軍需物資に関する本が興味を惹かないわけがなく、本書では木竹材をメインに解説する。鑓や柵といった戦場の道具から、城郭、城下町、船等々の資材として、木や竹の用途は限りなく、その調達方法や山林の管理は、大名勢力にとって必須の課題だった。伐採による自然破壊と地形変化の話は昔から変わらない人間の所業の感。ただ巻末の補注にあるように、内容が木竹に偏り過ぎ、それ以外の軍需物資がカバーしきれていない。それほどこのテーマは奥が深く、幅が広いわけで、中身に沿ったタイトルを付けていれば、と少し惜しい。

  • 東2法経図・6F開架:210.47A/Mo55g//K

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著者プロフィール

1958年、横浜市生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。東京都立大学大学院修士課程修了。博士(史学)。専攻は日本中世・近世史。神奈川大学、慶應義塾大学、中央大学などで非常勤講師を務めた。 著書に『草と木が語る日本の中世』(岩波書店)、『軍需物資から見た戦国合戦』『境界争いと戦国諜報戦』(洋泉社、のちに吉川弘文館)、『鎌倉武士と横浜』(有隣堂)など。

「2022年 『家康家臣の戦と日常 松平家忠日記をよむ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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