後醍醐天皇と建武政権 (読みなおす日本史)

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  • 吉川弘文館
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642071628

作品紹介・あらすじ

不徳の天皇・聖王・異形の王権―。後醍醐天皇ほど歴史的評価の揺れ動いた人物はいない。その実体はどうであったのか。行動と政策を検討し、目指した公武政権が三年で潰えた原因を、東アジア世界も視野に入れて考える。

感想・レビュー・書評

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  • イマイチ最新の学説から離れていると思ったら、1999年の本。だが、主なところは今でも通用すると思う。
    後醍醐天皇の商業政策などは詳しくてわかりやすい。
    平泉らの皇国史観への批判は紋切り型。最近は平泉を評価する声もある。歴史の進歩とか言うのも、戦後の唯物史観の尻尾か。
    一番、時代遅れを感じたのは、皇国史観=軍部の戦争、民衆被害者論。女性の陵辱とか従軍慰安婦を言っているんだろうなあ。
    何でも戦争と結びつける論者を見ると、明治にチョンマゲ結った人を見るのと同じ感じがする。
    補論まで書いて、しつこく言うのは、戦後進歩主義の残党感ありあり。

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著者プロフィール

伊藤喜良(いとう きよし)
1944年、長野県に生まれる。
1974年、東北大学大学院文学研究科博士課程修了。
現 在 福島大学名誉教授、文学博士。

【おもな著書】
『日本中世の王権と権威』(思文閣出版)、『中世王権の成立』(青木書店)、『中世国家と東国・奥羽』(校倉書房)、『東国の南北朝動乱』(吉川弘文館)、『足利義持』(吉川弘文館)、『動乱と王権』(高志書院)ほか多数

「2023年 『伊達稙宗 奥州王への夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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