呪いの都 平安京―呪詛・呪術・陰陽師

著者 :
  • 吉川弘文館
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642079624

作品紹介・あらすじ

貴族たちの陰湿な望みをかなえるために、都に暗躍する法師陰陽師。呪詛と呪術に生きた彼らは、どのような人々だったのか。歴史の闇に隠された呪いあう貴族の生々しい怨念を読み解き、平安京の裏の姿を明らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • 安倍晴明のような官人陰陽師ではなく、中流貴族や庶民の需要に応えた法師陰陽師について「僧円能等を勘問せる日記」や「呪術歴」『小右記』『御堂関白記』などの文献をもとにどのような存在だったか解き明かそうとした1冊。

    いずれにしても道長さんや安倍晴明さんなどが生きた平安時代中期は「見えない暴力」としての呪詛や地獄や悪霊の存在がリアルに信じられていた時代だったのだな…と思いました。

  • 法師陰陽師の珍しい資料が掲載されている。普通『陰陽師』というと朝廷に組み込まれた者たちを思い浮かべてしまうが、そういった陰陽師たちがほんの一握りだという事を浮き彫りにしている。さらに呪詛や『もののけ』や悪霊の考察もおもしろい。

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著者プロフィール

1997年東北大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。2003年神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了、博士(歴史民俗資料学)。神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、同大学外国語学部非常勤講師。著書に『陰陽師』(中央公論社)、『平安貴族と陰陽師』『呪いの都 平安京』(以上、吉川弘文館)、『殴り合う貴族たち』『王朝貴族の悪だくみ』(以上、柏書房)、『天皇たちの孤独』(角川書店)などがある。

「2008年 『王朝貴族のおまじない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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