ついていったら、だまされる (よりみちパン!セ 30)

著者 :
  • 理論社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652078303

感想・レビュー・書評

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  • 実際に出会い系サイトに登録したり、手相占いを受けたり、芸能オーディションに参加したりする、という体当たりの取材をして様々な「詐欺」の形を明らかにしようとするルポルタージュ。
    特に、架空請求詐欺や出会い系など、高校生が被害に遭いそうなものも網羅されていて、その対応の仕方も含めて書かれているのは、蔵書としても望ましいように感じます。
    どういった時に人は騙されてしまうのか、どういった相手に注意をするべきなのか、ということが繰り返し書かれていますし、「復習」として章ごとにポイントをまとめてくれていますので、内容の理解もスムーズにできます。

    ただ、少し執筆されたのが昔である(2007年)は気になる、といえば気になります。
    ……それほど手口が大幅に変わっている、という気もしませんが。

    基本的に「金銭が発生する」状況であれば、その前後関係(なぜその人は自分に金銭を支払わせようとしているのか、その額は正当な額が……)をしっかりと考えることが必要である、ということにつきるのですね。

  • 流し読み。注意事項だけしっかり読んだ。

  • (2013-08-25)

  • (図書館にあります)
     街角で「モデルになりませんか?」と言われ、気がついたら登録料に15万も払っている。「絵に興味はありませんか?」と、きれいなお姉さんに誘われて入った画廊で、ポスターみたいな版画を何十万で買わされる・・・。
     著者は自ら「騙されに行って」、実際に騙されながら取材を重ねたルポライター。騙されたい人なんか誰もいないのに、どうしてこんなことに?
     その鍵は、学校教育にある。らしい。

  • 気をつけましょう

  • 世の中に溢れる詐欺の手口について、分かりやすく解説してくれている。

    怪しい人に実際についていってみる、という体験レポなのでちょっと心配にもなるけど、 手相鑑定やボランティア、デート、メール、アンケート、スピリチュアルセミナー、オーディション等、様々な手段で他人のお金をむしりとる人がいるんやな…怖い。。

    ちなみに、出会い系のサクラをしてたのがおっちゃんたちやったって話がシュールでした。

  • なんでひとは騙されるのか?

    ⇒ものごとを深く考えないから。
    その状態がラクだから。

    当たり前のことだけど、
    とても納得しました。

  • 「きみのかわりにボク、だまされてきます。」詐欺、キャッチ、勧誘・・・世の中にはびこる様々な「だましテク」。甘い言葉で誘う裏側にはいったい何が潜んでいるのか。実際に「ついて行った」著者の体験記。「絶対に出会えない出会い系」など章のタイトルから面白いと思ってスイスイ読みましたが、「何故騙されるのか」という人の心理について掘り下げてみると、自分自身にも当てはまってきてドキッとしました。「思考停止」とは最近色々な本でも読みますが、ここでもやはり「自分で考えることをサボる怖さ」が語られていて、その「怠け」が自分自身にも無意識に習慣化していることにまた気づかされました。今だって誰かに何かに騙されているかも。子供だけでなく大人にも良い本ではないかなと思います。100%ORANGEの4コマ漫画がクスッと息抜きになります。

  • 読みやすくておもしろかったです。
    とりあえずついていってみた、という作者の行動力が好きです。

    よりみちパン!セ シリーズでは、
    オウム真理教の話がよく例に挙げられます。

    今回も、なぜ人は騙されてしまうのかという話で
    教団のいいなりになってしまった信者の例をあげていました。

    私が前からブログやツイッターで伝えていることですが、
    自分の頭で考えることを放棄してしまう人が
    騙されやすいタイプなのだそうです。

    宗教を例にとると、素晴らしい教えに感動し、盲信してしまったら
    「この人がこう言っているんだから」となんでも受け入れてしまう。

    多少疑問に思うことがあっても、自分で考えるのはめんどうだから
    その疑問は封じてしまう。

    その積み重ねで、知らないうちに洗脳させられてしまうのでしょう。

    そういうタイプの方は、何も考えずにテレビのCMでやっているような
    商品を中心に生活をしているのではないかと思います。


    では、なぜ私たちはこのような性質に育ってしまったのでしょうか。

    それは教育に問題がある、と筆者は言っていました。

    たとえば、水の化学式はH2Oであると学校で教わる。

    実際に分子を見て、確認するわけではなく
    水=H2Oだと「暗記」させられるだけの教育。

    私たちが勉強する目的は、大学に入るため、落第しないため。


    自分で考えることを放棄してしまっていないか、
    なにかに依存してしまって、自分を見失っていないか
    自分らしく自立した考えを持って生きているのか。

    一度振り返ってみてください。

    他人が作ったルール、それは本当に理にかなっていますか?
    それは本当に自分を幸せにしてくれますか?
    その制約の中で、わくわくした人生を生きられますか?

    私は、ひとりひとりが、自由に個性を発揮して生きたら
    世界は平和になるのではないかと思っています。

  • 作者がキャッチセールスや悪徳業者のうまい話にわざとだまされて文章を書くっていうルポライターだったので内容はそのまんま!パン!セシリーズの対象が中学生以降なのでそのくらいの年齢にも分かりやすく(ところでパン!セの対象は確かに中学生からなんだけど、いちいち語り口調がまんま子供相手みたいなのが多いので中学生読者が自分らがバカにされてるような思いをしてるんじゃないかと心配です。ゆとり)書かれているだけ、という具合。
    以下大体の内容。
    ①出会い系サイトのサクラのバイト先に潜入してきました
    「一人は出会いを求めて、もう一人は生活の糧を求めて……。なんだか、やるせないよね。」
    ②不審な「ボランティア団体」に気をつけろ!
    いや、いくら不審じゃなかろーがおエライさんがトップに居よーが、ボランティア団体とかNGO、NPOの類は全部疑ってかかれ!
    ③「オーディション」「スカウト」に(わざとじゃなくガチで)騙された筆者の体験談
    筆者のもともとの夢が俳優だという時点でまずドン引きなんだけれども、演技もヘタクソで顔も平々凡々って自覚しててなんで目指してたの?バカなの?
    ④スピリチュアル祭り潜入取材。
    は、鳩○夫人ーーーー!!!!以上。

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著者プロフィール

ルポライター、キャッチセールス評論家、悪質商法コラムニスト。1965年北海道旭川市生まれ、宮城県仙台第三高等学校、日本大学法学部卒業。雑誌にて『誘われてフラフラ』の連載を担当。2週間に一度は勧誘されるという経験を生かしてキャッチセールス評論家になる。これまでに街頭からのキャッチセールス、アポイントメントセールスなどへの潜入は100カ所以上。キャッチセールスのみならず、詐欺・悪質商法、ネットを通じた詐欺商法にも精通する。2022年「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)、「情報ライブ ミヤネ屋」(ytv系)などで旧統一教会に約10年間在籍していたことを公表し、大きな反響を呼んだ。著書に『ついていったら、こうなった』(彩図社)、『あなたはこうしてだまされる 詐欺・悪徳商法100の手口』(産経新聞出版)、『だまされた! 「だましのプロ」の心理戦術を見抜く本』(方丈社)、『マンガ ついていったらこうなった』『迷惑メール、返事をしたらこうなった。』『あやしい求人広告、応募したらこうなった。』『サギ師が使う 人の心を操る「ものの言い方」』『サギ師が使う 交渉に絶対負けない悪魔のロジック術』(イースト・プレス)などがある。

「2022年 『信じる者は、ダマされる。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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