- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652202845
作品紹介・あらすじ
5人の中学生が織りなす一日職場体験記。県立博物館に行くことになった男女ばらばらの5人が、くじ引きで別々の部門に分けられ一日を過ごす。出会い、ときめき、孤独、友情が交錯する、それぞれにとって忘れがたい一日を描く。
感想・レビュー・書評
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中2の2学期。職場体験の受け入れ先が、希望していなかった県立自然史博物館になった5人は、全員別々の仕事を手伝うことになる。
理科の成績のあまりよろしくない多嶋育実は、魚類を受け持つことになったが、着任してすぐ連れて行かれた漁港で不思議な生態のミツクリエナガチョウチンアンコウと出会う。
古脊椎担当になった橋本恋歌は、遅刻してきた担当者と話すうち、化石が入っているかも知れないノジュールに関心を持つ。
博物館に全く関心のなかった5人が、それぞれの経験から一歩成長する姿を、5人が語るオムニバス形式で描く。
*******ここからはネタバレ*******
博物館の活動紹介のための教科書的な本。
5人の心理描写、ストーリー展開にも、注目すべきところはない。
推薦ポイントがあるとすれば、科学への好奇心を刺激するところで、おそらくそれが最大の目的で書かれたのでしょう。
主人公は中学生ですが、内容は平易。科学への好奇心があれば中学年から読めます。 -
実際にモデルとなった博物館と研究者たちがいるようで、非常にリアリティがある。中学生の視点から書かれているのがいい。職業体験は行った先で千差万別の体験になると思うが、子どもたちの素直な視点が反映されているように思う。
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県立自然史博物館に職場体験に行った5人の
中学生は、くじ引きで魚類、鳥類、哺乳類、
古脊椎などに分かれて、各部の仕事を手伝う
ことに…。魅惑の宝庫(ヴンダーカンマー)での、
5人それぞれの重規に満ちた1日を描く。 -
【内容】5人の中学2年生が博物館で職場体験し、それぞれほんの少しだけ成長というか、なんらかのターニングポイントを得る。
【感想】心地よいお話。重要なことや大きな変化は特に起こらない。微妙になにか変化、強いて言えば皆が少しだけ素直になったか。このままでは少々物足りない感は残るので、その後のこの5人が何かの出来事に遭遇してというような続編があってもいいかもね。 -
R4年度卒業選書
博物館で職場体験をすることになった5人の中学生の一日を描いています。はじめは乗り気になれない彼らでしたが、そこで働く大人たちを通じて生き物や標本について学び、博物館の魅力に夢中になっていきます。ヴンダーカンマーとは「奇跡の部屋」という意味のドイツ語で博物館の元になった言葉だそうです。 -
カピパラじゃなくてカピバラ…そ、そうなのか…
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中学2年生の5人が職場体験で博物館へ。5人はそれぞれ別の部署で自分の世界を広げていく。名前についての話が印象に残っています。
どんな長い名前も正確に言ってほしい、名前を知ることでその他大勢に過ぎなかった人の輪郭がはっきりしていく。なんだかすっきりとした読後感でした。博物館の裏側の様子は興味深い。この博物館の学芸員さんみたいな人ばかりなら楽しそうだけど、現実はどうなんだろう。 -
ぼくがぼくという枠を飛び出すかぁ、いい話です。樫崎茜の作品どれも大好きです。ヴンダーカンマー、奇跡の部屋、博物館の元になった言葉、ぴったりですね。
あ〜入力ミスしちゃった、、、恥ずかしい。。。
あ〜入力ミスしちゃった、、、恥ずかしい。。。
気になさらないでください。
気になさらないでください。
Good!
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