チェコとスロヴァキアを知るための56章 (エリア・スタディーズ)

制作 : 薩摩 秀登 
  • 明石書店
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本棚登録 : 23
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750317007

作品紹介・あらすじ

プラハ城をはじめ数々の歴史遺産が残るチェコと,素朴な景観の町並みや山岳風景が印象的なスロヴァキア。独立運動から,EU加盟へ向けての政治・経済政策,そして個性あふれる芸術や文学など,20世紀の大半を一つの国として過ごしてきた両国の魅力を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りた。
    しばしば東欧に分類されるが、ドイツに隣接し西側文化とも近い地域。ほんの少し昔、私が子どもの頃は「チェコスロバキア」で1つの国だったチェコとスロバキア。そんなエリアを知ることができる本。
    世界を知れるこのシリーズ「エリア・スタディーズ」をよく読んでいるが、ここ最近はその中でも例外的な本を読んでいた。この本はTHEを付けたいほど、シリーズらしい本。
    チェコとスロバキアの歴史・文化・経済はもちろん、その人たちの人となりを深く・広く知ることができる。なので私は、本書を読んで「そうそう、これを求めてたのよ。コレコレ~!」と嬉しくなった。

    この本をシリーズの中でもお薦めできる理由を言うなら、日本人にはないランドパワー、つまり”大陸の人たち”の感覚を知れるという点。
    私たち日本人はさも当たり前のように「生まれも育ちも日本人です」と言うが、彼らは「私たちは何人なのか」を"選択"してきた。また、「ここがどこであるか」も歴史の中でコロコロ変わってきた。その日本人には薄い感覚に触れることができる名著。

    ドラクエのゴーレムはチェコが由来だったのかと知り驚きました。

  • 今回の本は、同じシリーズのハンガリーの本よりも
    各章が短いので、もっと手軽に読むことが出来た。
    チェコとスロヴァキアという、もともと一つの国が
    いまは二つになっており、そのあたりの独立も含めて
    記述が多い。
    また、ハプスブルク以前と、ハプスブルク時代、
    そして第1次世界大戦後のチェコスロヴァキア、
    ソ連による共産主義時代などなど歴史について
    いろいろと勉強になる。
    芸術については自分の知識不足で第一人者が
    どのような人なのかよくわからず読み飛ばしてしまったが、
    歴史や民族・民俗的な内容については、
    じっくりと読めたし、面白かった。

  • チェコとスロバキアについての初心者本。
    56章とあるが一章が2~4ページと短くコラム風。

    チェコスロバキアのなりたち、チェコスロバキアの誕生と解体、経済社会、暮らし、文化芸術、の5つのコンセプトに沿って書かれている。

    一章一章違う人が書いているため、章ごとのつながりがほぼない。文化芸術はともかく、歴史の部分は流れがわかりにくい。二度解説がでてくる事件もある。
    そこを除けば、チェコとスロバキアの各方面からの紹介本として良い本だと思う。

  • 302.348/Sa

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